「ケルン大聖堂」の版間の差分

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新たに考案されたリヒターのデザインは[[中世]]の数学的意匠による抽象的な模様と彼自身の用いた幾何学的な構成とを結合するものであった。
新たな窓はそれぞれが9.6平方センチメートルの色のついた正方形のガラス1,1500枚から成り、複雑な直角の格子模様を生み出している。またリヒターが選んだ72色は、大聖堂の中世の[[ガラス]]にも使われており、新しい窓を教会の内装の配色に調和させると思われた。[[ステンドグラス]]の各部分を分けるのに伝統的に用いられた[[鉛]]の[[桟]]は2mmあまりの黒の[[シリコン]]に置き換えられている。
 
色の配置はMike Karstens氏の開発したコンピューターの乱数発生プログラムによりランダムに決定された。この配置はランダムでありながら最大限の無秩序を生み出すために慎重に組織されている。それゆえ壮大かつ豊富な色の印象を与えるが、同時に厳格に直角な格子模様がカラフルな混沌に高度な調和を添えている。この色配置の法則は[[1966年]]から[[1974年]]に製作されたリヒターの商業[[カラーチャート]]に基づいた初期のパネル絵にさかのぼる。