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『韻鏡』は第一転から第四十三転までの43枚に分けられている。図は大きく[[十六摂]]にまとめられるよう配されており(十六摂の名は記されていない)、各摂は開合などの違いにより1枚から7枚の図によって構成される。その内訳は通摂(2転)・江摂(1転)・止摂(7転)・遇摂(2転)・蟹摂(4転)・臻摂(4転)・山摂(4転)・效摂(2転)・果摂(2転)・仮摂(2転)・宕摂(2転)・梗摂(4転)・流摂(1転)・深摂(1転)・咸摂(3転)・曾摂(2転)である。
 
1枚の転図は[[内外転]]および開合によって、右端に例えば「内転第一開」のように表題が示される。また横軸は[[声母]](音節頭子音)によって23列に分かれる。各列には声母の[[五音|七音]]と[[清濁]]の種類が記されている。七音の並び順は右から「唇音・舌音・牙音・歯音・喉音・半舌音・半歯音」の順である。[[三十六字母]]の名称は記さない(序例には字母の名称を記す)。また縦軸は16段あるが、まず[[四声]]によって分けられ、さらにそれぞれを[[等呼]]によって4段に分けている。縦軸の左端には対応する『広韻』の韻目が示されている。
 
この16×23の格子の各枡目に対応する音がある場合は漢字(原則として『広韻』の小韻)が置かれ、音がない場合は円が描かれる。