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* 長時間かかったとする漸減説(温度低下説・海退説・[[火山活動]]説など)
 
そのうち、確定的とされているのは巨大隕石の衝突である。[[1980年]]、地質学者の[[ウォルター・アルバレス]]とその父で物理学者の[[ルイス・ウォルター・アルヴァレズ|ルイス・アルバレス]]は、世界的に分布が見られる中生界白亜系と新生界古第三系を境する粘土層(通称[[K-T境界]]層)に含まれる[[イリジウム]]の濃度が他の地層の数十倍であり、かつ、イリジウムは[[地殻]]にはほとんど存在しないことから、これが隕石の衝突によってもたらされたものであると考え、大量絶滅の原因を隕石の衝突に求めた<ref>{{Cite journal|last=Alvarez|first=L.W.|authorlink=ルイス・アルヴァレズ|coauthors=Alvarez,W., et al.|year=1980|title=Extraterrestrial Cause for the Cretaceous-Tertiary Extinction|journal=Science|volume=208|issue=4448|pages=1095-1108|doi=10.1126/science.208.4448.1095}}</ref>。その後、[[1991年]][[メキシコ]]・[[ユカタン半島]]に、直径180キロの巨大クレーター([[チチュルブ・クレーター]])が再発見され、このクレーターを形成した隕石の衝突が恐竜絶滅の原因だとする説が提唱された<ref>{{Cite book|和書|author = ジェームズ・ローレンス・パウエル|translator = 寺嶋英志・瀬戸口烈司|title = 白亜紀に夜がくる-恐竜の絶滅と現代地質学|year = 2001|publisher = 青土社|isbn = 4791759079}}</ref>この説では、地球規模の大火災で[[生態系]]が破壊され、衝突後に生じた塵埃が大気中に舞い、日光を遮断することで起きた急速な[[寒冷化]]が絶滅の原因であると主張された(ただし異論を唱える学者もいる<ref>[[ムー (雑誌)]]2008年1月号、[[学研]]</ref>)
 
しかし一方で、衝突で大気中に浮遊した微小粉塵量を過大評価しているとし、寒冷化よりもむしろ衝突で大気中に浮遊した粉塵・衝突による巨大な森林火災の煤煙などが地表への太陽光をさえぎった結果、地上や海中の生態系が破壊され、[[食物連鎖]]の底辺の[[光合成]]を行う生物の様相が大きく変わり、隕石衝突の直接の影響を生き抜いた恐竜たちも餌の不足により絶滅したとする説明が提示されている。
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当初の衝突による「衝突の冬」(寒冷化)が原因では、なぜ同時期に存在した[[両生類]]や[[爬虫類]]などが絶滅を免れたかという疑問が残ったが、現在でも二酸化炭素による濃度上昇に伴う気温上昇、塵による太陽光の遮断、硫酸エアロゾルによる太陽光遮断と[[酸性雨]]などについては確証がなくよくわからないのが現状であるとする意見も強い。
 
一方で、鳥類が恐竜から進化した事実から、「恐竜は絶滅を逃れた」「絶滅を逃れて進化した恐竜が鳥類である」という観点も存在する。そのような観点からは、むしろ「何故恐竜(鳥類)は、白亜紀末の大絶滅を免れ、生き延びたのか?」という疑問が成立すると言える。また、前述の隕石説にも異論を唱える学者もいる<ref>[[ムー (雑誌)]]2008年1月号、[[学研]]</ref>
 
==生物学的特徴==