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Stnbeg (会話 | 投稿記録)
m ペルオキシターゼ → ペルオキシダーゼ
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: [[警察]]の[[科学捜査]]で、ルミノール反応を応用したルミノール試験が行われる。ルミノール試験とは、血痕の鑑識に用いられる試験で、現場から血痕を探す場合などに利用される。斑点にルミノールの塩基性溶液と過酸化水素水との混液を塗布、または噴霧して暗所で見ると、斑点が血痕であれば青白い光を発する。本法は[[化学発光]]に基づく試験できわめて鋭敏で、新鮮な血痕より、[[ヘミン]]を形成しているような古い血痕の方が発光が強い。
; その他の触媒物質
: ただし、先に述べた通り、血液は触媒となる物質のひとつに過ぎない。過酸化水素を分解する物質はルミノール反応の触媒となる。たとえば、'''大根'''にはパーオキシーゼ(peroxidase、[[ぺルオキシーゼ]]とも呼ばれる)という酵素が含まれているが、パーオキシーゼは過酸化水素を分解し、物質の酸化反応を促進する触媒の働きをする。パーオキシターゼは大根だけでなく、'''セイヨウワサビ'''や'''キュウリ'''をはじめとする植物に含まれており、食品添加物としても使用されている。従って、ルミノールと過酸化水素水の混合溶液を、パーオキシーゼを含む物質に触れさせると、ルミノール反応が起こる。
: そのため、ルミノール反応による血液鑑定はあくまでも予備試験にしか過ぎない。ルミノール反応で発光したとしても、ただちにそれが血痕と断定することはできない。この検査後、本当に血液であるかの鑑定、人間の血液であるかの鑑定をしなければ、裁判上の証拠能力としては低いものとなってしまう。
; その他