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[[Image:B-29s dropping bombs.jpg|250px|爆撃を行う[[B-29 (航空機)|B-29]] (東京大空襲)|right|thumb]]
'''絨毯爆撃'''(じゅうたんばくげき、{{Lang-en|Carpet bombing)bombing}})とは、多数の[[無誘導爆弾]]を用いて地域一帯を[[空襲|爆撃]]することを指す。投下地域の人員・物的資源の完全破壊や心理的効果等を意図して行われる。絨毯爆撃という表現は、床に敷かれた[[絨毯]]のように、爆弾が一面を覆う印象から想起されたものである。戦略・戦術両方の目的で遂行される。
 
[[スペイン内戦]]下の1937年、[[ドイツ空軍 (国防軍)|ドイツ空軍]]の「[[コンドル軍団]]」がスペインの都市、[[ゲルニカ]]に対して行ったのが最初の事例とされる。また、[[第二次世界大戦]]末期に[[アメリカ軍]]が行った[[日本本土空襲]]では、日本国内で200以上の都市と223万戸の民家が被災した<ref>「日本再生の記憶と遺産1」 『日本経済新聞』 平成23年8月10日 社会面</ref>。
 
== 概要 ==
[[第二次世界大戦]]期に[[アメリカ合衆国]]と[[イギリス]]が大型[[爆撃機]]を用いた[[ドイツ]]や[[日本]]の都市に対する無差別爆撃の形容に用いられることが多い。同じく[[第二次世界大戦]]期に[[日本]]が行なった[[重慶爆撃]]も、後期には絨毯爆撃となった。[[パブロ・ピカソ|ピカソ]]の『[[ゲルニカ (絵画)|ゲルニカ]]』は[[ゲルニカ|同名の都市]]への無差別絨毯爆撃に際し描かれたものとして著名である。
 
戦術目的の絨毯爆撃の例としては、1944年の北フランスで行われた[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]軍の「コブラ作戦」支援の爆撃や、[[アフガニスタン紛争 (2001年-)|アメリカのアフガニスタン侵攻]]における[[B-52 (航空機)|B-52]]による地上軍支援などがある。