「奥泉光」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
40行目:
作品はミステリーの構造を持つものが多く、物語の中で次第に謎の位相をずらしていき、虚実のあわいに読者を落とし込む、といった手法を得意としている。デビュー時から反時代的な文語体の書き手として評価され、1996年に書き下ろしで刊行された『[[「吾輩は猫である」殺人事件]]』では、[[夏目漱石]]『[[吾輩は猫である]]』の主人公の猫が実は生きていたという設定のもとで、漱石の文体模倣を行い高い評価を得た<ref>武田信明 「奥泉光」 『國文學 1999年2月臨時増刊号 21世紀を拓く現代の作家ガイド100』、學燈社、44頁。</ref>。
 
1999年、[[近畿大学]]助教授に就任、現在教授。2009年『神器』で[[野間文芸賞]]受賞。2012年より芥川賞選考委員。同年、『[[桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活]]』がテレビドラマ化された。2014年、『私の東京自叙伝』で[[谷崎潤一郎賞]]受賞。
 
バンドを組み音楽活動も行う。また都内などで路上パフォーマンスもする。また、[[将棋]]の熱心なファンであり、[[2012年]]、第70期[[名人戦 (将棋)|名人戦]]第五局の観戦記を執筆した。