「朝鮮半島」の版間の差分

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'''朝鮮半島'''(ちょうせんはんとう、{{Lang-ko|조선반도}})は、[[ユーラシア大陸]]の中緯度の東端に位置する[[半島]]。
 
陸地の幅が最も狭くなるのは[[平壌]]のやや北の[[平安南道]] - [[咸鏡南道]]だが、とくに[[人文地理学]]で「朝鮮半島と言った場合、かなは半島最狭部より北の、[[豆満江]]や[[鴨緑江]]などによって隔てられる伝統的な中朝国境より南を指すのが普通である。また、[[済州島]]を含めた朝鮮地域全体を指して用いられることも多い。このように、自然地形の名称というよりは政治的・文化的・歴史的な文脈において、[[朝鮮]]の同義語として使われることが少なくない。
[[大韓民国]]における呼称は'''韓半島'''(かんはんとう、{{Lang-ko-short|한반도}})。
 
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ユーラシア大陸から[[日本列島]]の[[九州]]に向かうような形をしている。東側を[[日本海]]<!-- 削除の詳細はノートを参照(東海)-->、西側を[[黄海]]、南側の日本とは[[対馬海峡]]西水道([[朝鮮海峡]])にて隔てられている。北端は一般的には[[朝鮮民主主義人民共和国]](北朝鮮)と[[中華人民共和国]]の境界、すなわち[[鴨緑江]]と[[豆満江]]及び[[白頭山]]山頂とされる。
 
朝鮮半島は[[中国大陸]]と同じく'''中国地塊'''に属する安定大陸(安定陸塊)で、[[先カンブリア時代]]に原型ができ出来上がっていたと考えられる。非常に古く安定した大地のため、付近に[[断層]]などはなく、い。よって日本列島に比べて[[地震]]非常に少なく、また済州島を除[[火山]]も少ない稀である
 
朝鮮半島全体の面積は、日本の[[本州]](227,900km&sup2;)よりもやや小さく、イギリスの[[グレートブリテン島]](216,800km&sup2;)よりもやや大きい219,000km&sup2;である<ref>木村幹『朝鮮半島をどう見るか』[[集英社]]</ref>。
 
黄海に面した西側は[[平野]]が多く[[農地]]に適しており、古くから穀倉地帯として重要である。一方、日本海に面した東側は[[太白山脈]]をはじめ多くの[[山地]]がそびえており、平地は非常に少ない。特に半島北部は海抜1,000mを越える山地となっが卓越しており、[[農業]]には不向きである([[白頭山]]付近は2,000mを上回る)。
 
朝鮮半島の気候は、南部においては温暖で湿潤な[[温帯]]で[[夏]]は蒸し暑く、一方で冬は[[緯度]]の割りに冷である。北部は[[亜寒帯]]から[[寒帯]]であり、また山地多いため夏も冷涼で冬の寒さは大変非常に厳しい。[[地球]]上における同緯度の地域と比較しても、高地を除くといて世界で最も亜寒帯が南下している地域である。西部は対馬海流の支流が黄海に流れ込むので比較的暖かいが、東部は対馬海流が日本海北部で冷やされて南下しており([[リマン海流]])、寒さに拍車を掛ける。朝鮮半島の中で最寒の地とされるのは、鴨緑江上流の[[中江鎮]]である。現在は北朝鮮の統治実効支配地域であるが、韓国の[[新聞]]の[[天気予報]]にも当地の最低気温の予想が掲載される。
 
[[朝鮮戦争]]によって生じた[[軍事境界線 (朝鮮半島)|軍事境界線]]を中心とした幅4kmの[[非武装地帯]]は[[地雷原]]のため、[[民間人]]は立ち入ることができない。そのため、[[渡り鳥]]などが集まる世界有数の野生生物の生息地となっている。