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{{Thumbnail:ノーベル賞受賞者|2004年|アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞|動学的マクロ経済学への貢献:経済政策における動学的不整合性の指摘と、リアルビジネスサイクル理論の開拓}}
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'''フィン・エルリング・キドランド'''(Finn Erling Kydland, [[1943年]][[12月1日]] - )は、[[ノルウェー]]の[[経済学者]]。専門は[[リアルビジネスサイクル理論]]、[[金融政策]]、[[財政政策]]、[[労働経済学]]などである。<br/>
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==栄誉・受賞==
*「[[アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行]]」 (2004年)
*「[[計量経済学会]]」のフェロー (1992年– )
*「John Stauffer National Fellowship」, フーバー研究所 (1982年–1983年)
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=== リアルサイクルビジネス理論 ===
*キドランドの最大の業績は、アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞の受賞理由にも挙げられた[[リアルビジネスサイクル理論]]の創始である。リアルビジネスサイクル理論は[[1982年]]にキドランドが、同じくアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞した[[エドワード・プレスコット]]とともに共同で執筆した論文『Time to build and aggregate fluctuations』に始まる研究である。これは1セクター最適成長モデルを基にした理論であり、経済に加わる実物的ショックから景気が変動することでどのように代表的経済主体が反応するかを考察する理論である。
 
*リアルビジネスサイクル理論についてキドランドらは、それまで盛んであった貨幣的な要因を強調する考え方よりも実物的な側面を重視し、景気変動は不可避であるという主張をした。この主張はかなり挑戦的に記述されていたため、大きな反響を引き起こした。キドランドらが使用した[[カリブレーション]]と呼ばれる数値シミュレーションの手法にも反対の声が多かった。しかしながら手法については、[[1990年代]]初頭からは、[[ケインズ学派]]の論文においても同様の手法が用いられているようになった。