「暗黒物質」の版間の差分

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===暗黒物質の証拠を発見か?===
*米国宇宙望遠鏡科学研究所、国立天文台、東京大学の研究チームは、約120億光年彼方の生まれた間もない[[銀河]]が暗黒物質の塊である証拠を得た<ref>[http://subarutelescope.org/Pressrelease/2005/12/21/j_index.html  暗黒物質の巣で育つ銀河の雛たち]</ref>。
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[[2003年]]から、[[宇宙背景放射]]を観測する[[WMAP]]衛星の観測によって、宇宙全体の物質エネルギーのうち、74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物質で、人類が見知ることが出来る物質の大半を占めていると思われる水素やヘリウムは4%ぐらいしかないことが分かってきている。この観測結果は、宇宙の大規模構造のシミュレーションから予測されているダークマターの値と、ほぼ一致している。このように2つの方法から推測したダークマターの量がほぼ合うということから、この考えの妥当性が図られている。
 
[[2013年]]3月、[[欧州宇宙機関]]は[[プランク (人工衛星)|プランク]]の観測結果としてダークマターは26.8%と発表した<ref>{{Cite web|url=http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/Planck/Planck_reveals_an_almost_perfect_Universe|title=Plunck Reveals an almost perfect universe|date=2013-03-21|publisher=[[欧州宇宙機関]]]]|accessdate=2014-07-01}}</ref>。
 
== 暗黒物質の候補 ==
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: [[パリティ対称性]]を保つように[[標準模型]]を拡張したとき、その存在が予言される物質。重力の他は、光子-ミラー光子混合、ヒッグス-ミラーヒッグス混合を経由した相互作用しかしないため、もし存在したとしても、見ることも触ることも(どちらも光子を媒介とした電磁気力による相互作用である)不可能。重力レンズ効果の観測や、重力波干渉計などを用いた観測が期待される。
;LKP
:Lightest KK Particleの略。特定の高次元模型では標準模型と同じ電荷を持ち質量のみが異なるKKKK粒子の内最も軽いものが、余剰次元方向に対する運動量保存則により安定となる。LKPが中性だった場合暗黒物質の候補となるが、その質量は余剰次元の直接検証等から最低でも600GeV程度以上となり非常に冷たい暗黒物質となる。
 
 
=== 天体物理学からの候補 ===
いずれも[[バリオン]]からなる。[[ビッグバン]]仮説においては、バリオンの存在量が予言できる。その値は、臨界密度の4%程度である。ところが、実際の宇宙の物質密度は臨界密度の22%程度であると見積もられている。したがって、以下の候補を全て考慮に入れたとしても元々のバリオンの量が足りない。そのため、非バリオン暗黒物質の存在を仮定する必要があることに変わりはない<ref>E.Kolb, M.Turner The Early Universe </ref>
 
; [[ブラックホール]]
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== 外部リンク ==
* [http://www.a.phys.nagoya-u.ac.jp/theory/ 理論天体物理学ホームページ]
 
 
{{Astro-stub}}
 
{{DEFAULTSORT:あんこくふつしつ}}
[[Category:天文学に関する記事]]