「レオナルド・トーレス・ケベード」の版間の差分

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[[1912年]]、トーレスは[[チェス]]を指す[[オートマタ]]を作成した<ref name="Ajedrecista">[http://chessprogramming.wikispaces.com/El+Ajedrecista El Ajedrecista, Chess Programming.]</ref>。エル・アヘドレシスタ(El Ajedrecista、チェスプレイヤーの意)と名づけられた機械は、チェスの終盤のみを扱い白のキングとルークで人間側の黒のキングを詰ませようとするもので、人間側のキングの最初の位置がどこであっても[[チェックメイト]]することができた。トーレスは2種類のチェス機械を作成した。1912年頃に作成した最初の機械と、[[1920年]]頃に息子のゴンザロと協力して作成した2番目の機械である。最初に作成された機械はアームで駒を動かすもので、1914年にパリのソルボンヌ機械研究所で公開され、また1915年9月の[[サイエンティフィック・アメリカン]]の記事 "Torres and His Remarkable Automatic Devices"(「トーレスと彼の驚くべき自動装置」)でも紹介された<ref>''Torres and his remarkable automatic devices''. Issue 2079, [[サイエンティフィック・アメリカン|Scientific American Suppl.]], 1915.</ref>。2番目の機械は外観をより洗練させたもので、盤の下にある電磁石で駒を自動的に動かすことができ、またチェックメイトの際にはレコードの音声で知らせることができた。この機械はその後も保存され、例えば1951年のパリ・[[サイバネティックス]]会議での展示で息子のゴンザロは[[ノーバート・ウィーナー]]らに機械の説明を行っている。
 
トーレスの機械より前に作成された[[ヴォルフガング・フォン・ケンペレン]]の「[[トルコ人 (チェス)|トルコ人]]」などのチェス人形が中に隠れた人の操作でプレイしていたのに対し、トーレスのものは内部の電気機械的な装置により盤面の状況を判断し駒の動きを決めることができた。そのためしばしば最初のチェスコンピュータと呼ばれ<ref name="Ajedrecista"></ref>、また歴史上最初のコンピュータゲームとも呼ばれる<ref>Montfort, Nick (2005). ''Twisty Little Passages: An Approach to Interactive Fiction''. MIT Press, p.76. ISBN 0262633183</ref>。
 
=== ロープウェイ ===