「ボスホート2号」の版間の差分

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[[画像:Voskhod spacecraft diagram.png|thumb|ボスホート2号]]
'''ボスホート2号'''(ボスホート2ごう、ロシア語:{{lang|ru|Восход-2}}、ラテン文字:Voskhod 2)とは、[[1965年]]に2人の[[宇宙飛行士]]を乗せて打ち上げられた[[ソビエト連邦]]の[[有人宇宙船]]である。外部に通じる[[エアロック]]を備え、飛行中に世界初の船外活動([[宇宙遊泳]])が行われたが、帰還まで様々なトラブルに見舞われた。ボスホートはロシア語で日の出を意味する。コールサインは「アルマース({{lang|ru|Алмаз}}、[[ダイアモンド]]の意)」。
 
== 宇宙船の設計 ==
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しばらくすると船内の[[酸素]]濃度が上昇するという別の問題が発生し、火災・爆発の危険が出てきた。地上からの指示に従って乗員が対処を行うと酸素濃度の上昇は止まり、やがてバルブが動作して酸素を逃がし始めたため、この問題は無事に乗り切ることができた。それからは、宇宙船の回転は続いていたものの、比較的順調に飛行が進んだ。
 
ボスホート2号は予定していた飛行期間を終え、地球へ帰還するため自動帰還システムが起動された。宇宙船の回転は止まった。しかし軌道から離脱するための逆噴射を行う直前になってシステムが異常をきたし、自動での帰還は諦められた。ベリャーエフとレオーノフは手動で設定を行い、逆噴射を実行した。宇宙船は軌道を離れ[[大気圏]]に突入したが、本来なら分離されるはずの機械船が帰還カプセルに結合したままだったため、カプセルは予想外の強い[[加速度]]を受けることになった。しばらくすると大気摩擦衝突で機械船の結合が切れ、正常な状態に戻った。パラシュートや軟着陸用ロケットは順調に作動し、カプセルはシベリア奥地の[[タイガ]]に着陸した。
 
実際の着陸地点は予定地点から2,000kmも離れていたため、救援隊が駆けつけるにはしばらく時間がかかった。1日目には飛行機から救援物資が投下されるのみだった。2日目には救援隊と合流し、その場で夜を過ごした。3日目になってようやくヘリコプターの着陸場所が確保され、飛行機を乗り継いで[[バイコヌール宇宙基地]]へ戻ることができた。
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== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[ボスホート]]
* [[ボスホート計画]]
* [[船外活動]]
 
== 参考文献 ==
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* [http://nssdc.gsfc.nasa.gov/nmc/spacecraftDisplay.do?id=1965-012A Cosmos 57] NASA - National Space Science Data Center
* [[デイヴィッド・スコット]]、[[アレクセイ・レオーノフ]]共著『アポロとソユーズ』奥沢駿、鈴木律子訳、ソニーマガジンズ、2005年。
 
== 関連項目 ==
* [[ボスホート]]
* [[ボスホート計画]]
* [[船外活動]]
 
== 外部リンク ==