削除された内容 追加された内容
ギリシャ語についての説明を訂正
m →‎歴史: 母音の長短
8行目:
 
==歴史==
初期のキリスト教会は[[洗礼]]志願者に基礎教理を教えることを「カテケーシス」、そのための指導要項を「カテモス」と呼んだ。これが、カテキズムの原型である。4世紀以降の[[ギリシア教父]]の著述などに、洗礼志願者のための指導の書が現存する。
 
中世初期には教会の体裁が整い、[[幼児洗礼]]が慣例的に行われ住民全員がキリスト教徒であることが自明となった。[[堅信]]が[[洗礼]]と別個に行われた西方教会においては、堅信を迎える少年少女に教理教育を施すため、また[[宗教改革]]以降に多くの様々な[[キリスト教諸教派の一覧|教派]]が成立して後は、各々の教派ごとの教えを確定・教育するために、カテキズムが用いられた。特に[[万人祭司]]の思想を掲げ、一般信徒への宗教教育を重視した[[プロテスタント]]は、その初期から優れたカテキズムを生んだ。その効果は[[対抗改革]]を推進中の[[カトリック教会]]の目にも留まり、カトリックもまたカテキズムを再発見し、今日に到るまで、多くの教派で様々なレベルのカテキズムが作成されつづけている。