「言語的相対論」の版間の差分

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'''言語的相対論'''('''Theory of linguistic relativity''')とは、[[ベンジャミン・ウォーフ]]が唱えた[[理論]]であり、個人が使用できる[[言語]]によってその個人の[[思考]][[影響]]を受けることを体系化した理論である。'''言語的相対性原理'''('''Principle of linguistic relativity''')とも。
 
== 概要 ==
この理論は何度も提案され、[[議論され]]を重ねてきた。時には[[サピア・ウォーフの仮説]]と呼ばれたり、単に'''ウォーフの仮説'''と呼ばれたりする。ウォーフ自身は後者の名前には強く反対しており(彼自身が他にも多数の仮説を提唱しているため)、この理論の大部分が彼の業績によるものなら名づける[[権利]]もあるはずだと主張している。
 
ウォーフの理論が批判されるのは、ウォーフが「言語が思考を決定付ける」と主張していると見なされているからであろう。しかし、ウォーフ自身は「言語は認識に影響を与える思考の'''習性'''を提供する」としか述べていない。
 
その正当性の議論は別にして、言語的相対論は[[言語学]]以外で具体的な応用を生んでいる。[[ダグラス・エンゲルバート]]はこの理論の影響もあって、[[ハイパーテキスト]]、[[グラフィカルユーザインターフェース]]、[[マウス (コンピュータ)|マウス]]など様々なものを発明した。
 
 [[ドイツ語圏]]ではヨハン・ゴットフリート・ヘルダーがその『近代ドイツ文学断想Fragmente über die neuere deutsche Literatur』(1766([[1766]])で既に、諸言語をそれぞれの固有の文化生活を形成する力の一つとして見なしているが、言語的相対論のスタンス基本的な態度である。
 
== 外部リンク ==
* [http://www.formalontology.it/linguistic-relativity.htm Ontology and linguistic relativity]
* [http://lapin.ic.h.kyoto-u.ac.jp/intling/linguistic-relativity.html インターネット言語学情報 : 言語的相対論] 東郷雄二(京都大学)『言語』(大修館書店)Vol.30, No.10, pp.98-99
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