「サン・マルシャル楽派」の版間の差分

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{{クラシック音楽}}
'''サン・マルシャル楽派'''( - がくは)は、南フランスの[[リモージュ]]にかつて建っていたサン・マルシャル(St. Martial)修道院に残されていた[[1100年]]頃と見られる数冊の写本から、その修道院を中心に装飾の多い[[オルガヌム]]を作曲して初期の多声音楽を発展させたと推定されている人々の事である。一方、この写本以外に活動記録は残されておらず、またフランス南部の中世アキテーヌ地方(現在の[[アキテーヌ]]よりずっと広くフランス南西部全体を指していた)各地で作られた曲が収集されたものとも解釈できるため、現在では「楽派」と言う程の活動があったかどうか不明として、単に「アキテーヌ地方のポリフォニー音楽」と呼ばれるようになってきている。
 
この楽派写本のオルガヌムでは、元となる旋律が長く伸ばされて歌われ、付随する声部がいろいろな長さで装飾された形で歌われた。[[9世紀]]に[[スイス]]の[[ザンクト・ガレン]](聖ガルス)修道院で始まった[[トロープス]]等に見られる原始的な多声音楽が洗練されたものとして発展したものであり、中世の西洋音楽における本格的な多声音楽の始まりとなるものである。
フランスはこの楽派以降、パリの[[ノートルダム楽派]]など、中世後期の多声音楽の中心地となった。
 
[[Category:中世西洋音楽|さんまるしやるかくは]]