「抗血小板剤」の版間の差分

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===cAMPやカルシウムイオン濃度に関係する薬===
;[[チエノピリジン]]誘導体
: 血小板表面にある[[アデノシン二リン酸|ADP]]受容体には[[ATP受容体]]の[[P2Y1受容体]]、[[P2Y12受容体]]が機能的に存在しており、[[P2Y1受容体]]は血小板の形態変化に関与し、[[P2Y12受容体]]は血小板の凝集を促進する作用がある。チエノピリジン誘導体は[[P2Y12受容体]]の特異的な阻害薬であることが知られており、P2Y12-Giのシグナルを介した[[アデニル酸シクラーゼ]]活性化の抑制を抑制することにより血小板凝集を妨げる。GP IIb-IIIa 複合体の活性化も抑制する。塩酸[[チクロピジン]](パナルジン®)があるが血小板減少症([[TTP]])や肝障害を注意深く観察していく必要がある。副作用の少ない[[クロピドグレル]]({{sname||Clopidogrel}} プラビックス®)が2006年5月より国内でも販売されている。更にクロピドグレルを上回る心血管イベント抑制効果を示す[[プラスグレル]](エフィエント®)が2014年2月に承認された。[[チクロピジン]]は脳梗塞、くも膜下出血後の合併症予防に用いられることがある。[[クロピドグレル]]はPCI後といった虚血性心疾患やアテローム血栓性脳塞栓でも用いられる。
;PDE3阻害