「流産」の版間の差分
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全[[妊娠]]の8 - 15%に生じる{{要出典|date=2012年11月}}。
周産期医療の発達した2009年現在も
40歳以上で染色体異常が起こりやすい理由は[[発生学]]によって解明されている。女性の生殖細胞は、胎生期の原始生殖細胞が卵祖細胞そして卵母細胞に分化することで生じる。胎生期に[[卵母細胞]]は有糸分裂を繰り返し、最大で700万個まで増殖する。全ての卵母細胞は第一次[[減数分裂]]の前期である複糸期に[[細胞周期]]を固定される。このメカニズムは卵巣上皮より分化した卵胞細胞によって説明されている。卵胞細胞は卵子成熟抑制物質を分泌し、[[思春期]]即ちGnRHの周期的な分泌が開始されるまで卵母細胞が第一次減数分裂を終了しないようにしている。排卵される卵母細胞は、排卵前に第一次減数分裂を終了し、すぐに第二次減数分裂を開始する。しかし紡錘体形成以後は[[受精]]しない限り進行しないとされている。加齢を重ねると、それだけ卵母細胞が減数分裂の途中である複糸期で固定されている時間が長くなる。この間に物理的、化学的刺激によって染色体、遺伝子に異常が生じるため流産が起こりやすくなると考えられている。また、近年では加齢による遺伝子異常率の上昇にはレントゲンによる累積被爆が作用しているとの指摘もされている。なお、流産をするということは、最低限、卵細胞が[[精子]]と受精し着床できていることを示している。実際には加齢によって卵母細胞に異常が生じていると、受精、着床が不可能な場合も出てくる。この場合、流産とカウントされない(妊娠をしないから)。よって一般に加齢を重ねると[[妊娠]]もしにくく、流産もしやすく、胎児に影響も出やすいといえる。
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