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'''イブンザイドゥーン'''(Ahmad Ibn Abdallah Ibn Zaidun [[1003年]] - [[1071年]])は、[[後ウマイヤ朝]]に仕えた[[詩人]]・[[政治家]]。
 
[[コルドバ]]の名家に生まれる。[[ムハンマド3世 (後ウマイヤ朝)|ムハンマド3世]]の宮廷に仕え、その娘[[ワッラーダ]]の秘書官となる。ほどなく彼女と恋仲となって、王の目を盗んで王女と逢引を繰り返し、文学史上に残る数々の相聞歌を残す。
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やがてワッラーダが[[イブン・アブドゥース]]に心を移したため、これに憤慨して彼を非難する書簡をしたためたが、これもまた文学史上に残る傑作となった。しかし、そのことが原因で投獄され、亡命を余儀なくされる。一時は許されてコルドバに帰ったが、[[1049年]]に[[セビリア]]に移住。当地で再び立身し、大臣までに上り詰め、二十数年を経て当地で歿した。
 
イブン・ザイドゥーンとワッラーダの相聞は、後ウマイヤ朝末期の[[アンダルス|アンダルシア]]宮廷内における、[[イスラム]]王朝らしからぬ自由な雰囲気を現代に伝えるものであると言える。また、文学史上では「ザジャル」という形式の創始者とされ、後世の歴史家[[イブン・ハルドゥーン]]もその功績を高く評価している。
 
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