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肉食性で、稚魚期は主に浮遊生物の[[カイアシ類]]、[[十脚類]]幼生等を、全長45mm以上になると底生生物の[[端脚類]]や十脚類稚仔を捕食している<ref name="suisan.68.345">[http://dx.doi.org/10.2331/suisan.68.345 森岡泰三、 桑田博:七尾湾北湾とその沖におけるマダラ稚魚の生息上限水温と食性] 日本水産学会誌 Vol.68 (2002) No.3 P345-350</ref>。
 
高緯度海域ほど成熟するまでに長い年数を必要とし、[[ベーリング海]]からカムチャッカ沖では5年 約60cm~70cm以上でるが中緯度の東北沖やワシントン州では3年 40cm程度である<ref name="b4.19"/>。[[北海道]]周辺海域での産卵期は12月-3月で、分離沈性卵を産卵する。1匹のメスの産卵数は数十万-数百万個に及び、これは魚類の中でも多い部類に入るが、成長できるのはごくわずかである。また、初回産卵魚は卵は大きさが小さく、産卵が遅れる、孵化率が低い、生存率が低いとの報告もある<ref name="b4.19">{{PDFlink|[http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull/bull-b4/19.pdf 成松庸二:マダラの生活史と繁殖生態] 水産総合研究センター}}</ref>。
 
稚魚は1年で全長20cmほどに成長するが、この頃までは沿岸の浅場で生活し、以後体が大きくなるにつれて深場へ移動する。
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また、[[白子 (精巣)|白子(しらこ)]]と呼ばれる[[精巣]]もこってりとした味で珍重され、流通する際はメスよりオスの方に高い値がつく。白子は「キク」「キクコ」などとも呼ばれるが、これは房状になった外見が[[キク]]の花に似るためである。北海道では「タチ」(マダラは真ダチ、スケソウダラは助ダチ)とも呼ばれ、新鮮なものが寿司ねたなどで生食されている。
 
マダラの[[たらこ]]([[卵巣]])はスケトウダラよりも硬いが、未熟なものは柔らかくスケトウダラよりも大型でボリュームがあるため、煮付けや焼き物、炒め煮にすると美味である。北陸地方では「真子(まこ)」と呼ばれく食される。
 
他にも[[肝臓]]から取り出した[[脂肪]]は[[肝油]]に用いられる。