「スポーツ用サポーター」の版間の差分

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これは主に[[水泳]]競技や[[体育]][[授業]]([[スクール水着]])、[[水遊び]]時など[[水着]]着用時のサポーターが持つ機能である。「水着用インナー」や「スイムインナー」などメーカーによって様々な呼び方がある。
 
体つきの変化が見られる[[小学校]][[高学年]]以降<ref name="footmark">[http://www.footmark.co.jp/customer/faq.html よくある質問|フットマーク株式会社 インナー・サポーター]</ref><ref name="difference">個人差の関係上、体つきの変化が見られる時期が早い人は小学校[[中学年]]以降、遅い人は[[中学校]]以降になる場合がある。</ref>向けの場合、身体に水着だけを装着していた場合、水着の種類や体格などによっては水着が脱げたり、股下丈の短い・無い水着着用の場合は股部がずれて[[陰部]]が見えたり、男性サーフ型を着用場合は姿勢などによって陰部が見える場合がありうる。水着着用者の陰部が見えることにより、水着着用者自身が性的羞恥心を覚えるのは勿論、時にはそれを見た者に精神的不快を生じさせたりする場合もあり、不適当である。このようなことを防止するために、水着着用者がサポータを水着の下に着けることで、陰部の露出を防止することができる。
あるいは、たとえ、水着が脱げなかったとしても、陰部を目立たなくするという機能ももっている。特に競泳では、水流に対して低抵抗素材が用いられるために、水着は薄手で身体への密着性を持つ素材が多い。また、低抵抗を目指す場合、水着の部分を可能な限り少なくするというべきだとの考え方から、腰の部分を可能な限り細くし、股間部分の布面積を可能な限り少なくする設計を持つ場合がある。このような場合、男女の陰部・女性の[[尻|ヒップ]]のふくらみや凹凸が間接的に透けて見えてしまうために、陰部を露出したのと同じ程度に、競技者自身が性的羞恥心を覚える場合がある。これを防止するために、競技者がサポーターを水着の下に着けることで、男女の陰部・女性のヒップのふくらみや凹凸が目立つ度合いを少なくすることが出来る。これは、競技以外で水着着用時でも水着の種類や体格によっては男女の陰部・女性のヒップのふくらみや凹凸が間接的に透けて見えてしまうために、サポーターを水着の下に着けることで、男女の陰部・女性のヒップを目立たなくすることが出来る。また、女性の場合は[[乳房]]の保護及び[[胸ポチ]]にならないようにする目的もある。
このようなサポーターは、男女で水着の形態が異なるのに対応して、サポーターも男女で形態を異にしている。
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==== 男性用サポーター ====
小学校高学年以降<ref name="difference"/>に着用する男性用の水泳用アンダーサポーターは、男性用であってもスポーツ[[パンティー]]・スポーツショーツ(メーカーによって呼び方が異なり、メーカーによっては他の呼び方をする場合もある)と呼ばれる場合もあるように、外観は女性用下着であるショーツに似た形態をしている。主に白色または黒色で一部メーカー柄物グレー<ref name="san-ai-m">[[三愛]]([http://www.netshop.san-ai.com/categoryi/65.html55-50-4-0120 三愛水着楽園/ショSAN-AI】メンズスイム サポツ・パッドター M/L/LL])など</ref>もあり、素材は[[ポリエステル]]・[[ポリウレタン]]・ナイロンが用いられている。伸縮性があるために、脱げにくく、あるいは陰部を押さえつけることができ、膨らみを目立たなくすることが出来る。
 
男性用水泳アンダーサポーターは、水着の形態にも対応して、腰の部分を細くし股繰りを上部に切り込んだハイカットの形態や[[ボクサーブリーフ]]のような形状のものなどが設計されている<ref name="san-ai-m"/><ref>フットマーク[http://www.ukiuki.jp/SHOP/17555/29631/list.html 男性水着用インナー]</ref>。
 
サイズ展開はウエストサイズで区分されている。
 
==== 女性用サポーター ====
小学校高学年以降<ref name="difference"/>に着用する女性用の水泳用アンダーサポーターは、上半身用と下半身用の[[セパレート]]・タイプと全身用の[[ボディスーツ]]・タイプがある。
 
===== 上半身用 =====
バストパッド(メーカーによっては他の呼び方をする場合もある)とも呼ばれるように、胸を覆う形態である。素材は[[ポリエステル]]が用いられる。[[ブラジャー]]の形態と、パッドを女性用水着の内側に縫い付けたり差し込んで装着する場合がある。このようにパッドを水着の内側に装着することで、乳房の保護及び胸ポチにならないようにすることができる。なお、パッドには厚さ等に関係なく、乳房が水着の伸縮力に押しつぶされないよう形状を整える効果があるため、水泳競技の際には乳房による水流抵抗を増加させてしまうこととなる。そのため、競技の際にパッドを着用することは一般的には行われていない。
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===== 下半身用 =====
スポーツアンダーショーツと呼ばれるように、女性用下着のショーツと似た形態である。スイムショーツやスイムパンティー、スイム[[ガードル]](メーカーによって呼び方が異なり、メーカーによっては他の呼び方をする場合もある)と呼ぶ場合もある。色は主にベージュや黒色で、一部メーカーは柄物<ref name="san-ai-w">三愛([http://www.netshop.san-ai.com/category/65.html 三愛水着楽園/ショーツ・パッド])など</ref>などもある。これは下着のショーツに近いことから、デザイン性を考慮したと共に、白であると汚れが目立ってしまうということを考慮されているものである。男性とは異なり、女性は陰部から[[下り物]]・[[月経|経血]]などが排出されることがあり、陰部に密着させるサポーターは汚れやすいといえる。仮に白であれば、粘性の高い下り物・経血などがサポーターに付着すると、洗浄しても落ちにくくなってしまう。
 
また、このようなデリケートな陰部に密着させることから、素材はポリエステル・ナイロンのみならず、コットンも用いられている。つまり、陰部に密着する部分をコットンにすることで、デリケートな陰部に不快を生じさせないようにし、あるいは陰部から排出される粘性の高い下り物・経血などがポリエステルに付着するのを防止することができる。女性用のサポーターは男性用と異なって伸縮性のあるポリプロピレンを用いていない。仮に伸縮性素材を用いれば、陰部が圧迫され、陰部の膨らみが強調され[[メコスジ|食い込み]]が生じやすくなり、陰部にも不快を生じさせ、ヒップの膨らみも強調される。そこで、伸縮素材ではなく、かつ撥水性のあるに留まるポリエステルを用いている。
 
なお、女性用アンダーショーツも、男性用と同様、水着の形態にも対応して、腰の部分を細くし股繰りを上部に切り込んだハイカットの形態や[[ボーイレッグ]]・[[Tバック]](Tバックの場合はヒップの膨らみを抑えられない)のような形状のものなどが設計されている<ref name="san-ai-w"/><ref>フットマーク[http://www.ukiuki.jp/SHOP/17548/29630/list.html 女性水着用インナー]</ref>。
 
サイズ展開は[[ジュニアショーツ]]や婦人用ショーツと同様にヒップサイズで区分されている。
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以上のような機能からみると、競技者にサポーターが必要ない場合がありうる。特定の体の部分を保護するという機能や、テーピング効果をもたらす機能は、競技者の年齢にかかわらず必要不必要が判断されることになろう。なぜなら、年齢にかかわらず、体の部分を保護する必要性があることには変わりは無いし、年齢が低ければ低いほど身体は脆弱でありその分保護の必要性は高まるからである。
 
しかし、サポーターの持つ体の局部が露出するのを防止する機能は、衣服の種類や競技者の年齢・体格などによっては不必要な場合がありうる。例えば、水着の場合、0-3歳頃はサポーターが着用されるが、3歳頃から小学校中学年まで<ref>個人差の関係上、体つきの変化が見られる時期が早い人は小学校[[低学年]]まで、遅い人は小学校高学年までになる場合がある。</ref>だと、女性上半身用サポーターは女子の乳房が一定以上発達しておらず、胸当て裏布のみで乳首の保護及び胸ポチを防ぐことができるため不要となり、男性用サポーター・女性用下半身サポーターは男女の陰部・女子のヒップが発達していないことから[[股布]]のみで間接的に陰部の保護ができ、股部がずれて陰部の露出の可能性が低いために不要となる。小学校高学年以降<ref name="difference"/>になると体つきの変化が始まることから着用し始めるようになる<ref name="footmark"/>。ただし、国際水泳連盟主催・公認大会の競泳大会など水泳競技によってはサポーターの着用が禁止されている。
 
もっとも、競技が相撲であれば、たとえ思春期前の場合であってもサポーターによって露出を保護する必要性もあろう。なぜなら、相撲競技の際にまわしがとれてしまえば、たとえ陰部が未発達であっても、それらは露出してしまうのであり、児童のプライバシーや善良の風俗が害される可能性があるからである。