「マツダ・GJ」の版間の差分

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| 最大トルク='''PE-VPR型'''<br />196N·m (20.0kgf·m) /4,000rpm<br />'''PY-VPR型'''<br />250N·m (25.5kgf·m) /3,250rpm<br />'''SH-VPTR型'''<br />420N·m (42.8kgf·m) 2,000rpm
| トランスミッション=6速[[オートマチックトランスミッション|AT]]/6速[[マニュアルトランスミッション|MT]]
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]/[[四輪駆動|4WD]]
| サスペンション=前: [[ストラット式サスペンション|ストラット式]]<br />後: [[マルチリンク式サスペンション|マルチリンク式]]
| 全長=4,860mm(セダン)<br />4,800mm(ワゴン)
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2012年[[8月2日]]より[[山口県]][[防府市]]のマツダ防府第2工場において生産が開始され<ref>[http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2012/201208/120802a.html マツダ、新型「Mazda6」の生産を防府工場で開始] マツダ ニュースリリース</ref>、同年[[8月29日]]より[[ロシア]]で開催された[[モスクワ国際モーターショー]]においてセダンモデルが公開、[[9月26日]]には[[フランス]]で行われた[[モンディアル・ド・ロトモビル]]においてワゴンモデルが公開された。ロシアで[[ワールドプレミア]]を行ったのは、[[2010年欧州ソブリン危機|欧州債務危機]]により経済が伸び悩む[[ユーロ圏]]とは異なり、ロシアは成長[[市場]]であること、またマツダにとってはロシアが[[アメリカ合衆国|米]]、[[中華人民共和国|中]]、[[日本|日]]、[[オーストラリア|豪]]、[[カナダ|加]]に次ぐ販売規模を持つ市場であり、特にマツダ・6の属する[[セグメント (自動車)|セグメント]]のマツダのシェアが大きいことが理由である。ロシアにおいては当初は日本からの[[輸入]]販売を行っていたが<ref>[http://response.jp/article/2012/09/14/181347.html 【インタビュー】「ロシア成功の条件はそろった」マツダ 中峯 勇二 専務執行役員] Response.</ref>、2013年4月からはロシアの自動車メーカー、[[ソラーズ]]との合弁で[[ウラジオストク]]工場での[[現地生産]]を開始した<ref>[http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130423/biz13042317220030-n1.htm ウラジオ製「マツダ6」、ロシア西部に出荷開始 モスクワなどに] msn産経ニュース</ref>。3ボックススタイルのセダンが好まれ、マツダの販売の半数以上をアテンザが占める[[中華人民共和国|中国]]市場においても、当初は日本からの輸入という形をとっていたが、2013年から[[第一汽車]]によって現地生産が開始された<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD160HM_W3A810C1TJ0000/ マツダ、中国で低燃費車生産 アテンザ、燃費規制に対応] 日本経済新聞</ref><ref>[http://response.jp/article/2013/04/22/196507.html 【上海モーターショー13】マツダ、CX-5に続きアテンザも中国生産に] Response.</ref><ref>[ ]</ref>。一方、先代GH系の生産を行っていた[[北アメリカ|北米]]においては、北米のマツダと[[フォード・モーター]]の合弁会社、AAIにおける生産中止に伴い、GJ系より日本生産車の輸入販売となる<ref>[http://www.asahi.com/car/news/OSK201106070056.html マツダ、北米生産撤退を発表 防府工場に移管] asahi.com</ref>。
 
2014年11月に開催された[[ロサンゼルスオートショー]]においては、フェイスリフトを行い、内装のデザインを一新したマイナーチェンジモデルが発表された。マイナーチェンジ後のモデルは日本および北米市場においては[[2015年]]1月に発売される<ref>[http://www.mazda.com/publicity/release/2014/201411/141120a.html Mazda Reveals Updated Mazda6 and Mazda CX-5] Mazda News Releases</ref>。
 
== メカニズム ==
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ワゴンはセダンに比べてホイールベースが80mm、全長が60mm短いため、ワゴンのリア[[オーバーハング (自動車用語)|オーバーハング]]はセダンに比べて長く<ref>セダンは車格感と伸びやかなスタイリングを重視した結果、下がり始めたルーフラインによる後席室内高の不足(居住性の低下)を前後方向の余裕で補うため、また、ワゴンは荷室の床面積を十分に確保するため、ホイールベースを2種類設定した。[http://response.jp/article/2013/03/22/194181.html 【アテンザ開発者への10の質問】Q.5 なぜセダンとワゴンでホイールベース長が異なるのか?] - [[Response.]](2013年03月22日(金) 12時44分版)</ref>、そのため走行安定性の確保が難しくなるため、後輪上部の構造を強固に作り、サスペンションを安定志向のセッティングとすることによって機敏性よりも後輪の接地性を優先させている<ref name="autocone">[http://autoc-one.jp/mazda/atenza/newmodel-1246754/ マツダ 新型アテンザ 新型車解説] オートックワン</ref>。
 
2015年1月のマイナーチェンジでは、新構造の[[ショックアブソーバー]]が採用され、[[騒音・振動・ハーシュネス|NVH]]性能は荒れた路面走行時で約10%、高速走行時で約25%低減されている。また、2.2Lディーゼルエンジン搭載車に4WDモデルが新たに設定される<ref name="MC2015">[http://www.mazda.com/jp/publicity/release/2014/201411/141120b.html 「マツダ アテンザ」「マツダ CX-5」を大幅改良] MAZDA ニュースリリース</ref>。
 
== デザイン ==
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[[ファイル:2012-03-07 Motorshow Geneva 4535.JPG|thumb|right|230px|雄]]
A[[ピラー]]の付け根は先代GH系に対して100mm後退されており、よりロングノーズとしている<ref>2014年に発表された同社の[[マツダ・デミオ|4代目デミオ]]を含め、[[マツダ・CX-5|CX-5]]から始まる一連の「魂動」デザインでは、乗用車で[[1990年代]]から続いてきたAピラーを前進させたキャビンフォワードや、ワンモーションスタイルをあえて選択していない。[http://www.demio.mazda.co.jp/pre/manufacture/01.html コンパクトカーの概念を破るスタイリング] - マツダ>新型デミオ>デザイン</ref>。ホイールには17インチと19インチが採用されるが、19インチホイールはデザイナーからの要求により設定された。
 
セダンとワゴンはフロントドアより前方は共通で、それ以後のデザインが異なっている。セダンでは居住性が重視され、ワゴンでは荷室の広さが重視されるため、セダンはホイールベースを長く取り、一方でワゴンはホイールベースを短くしてタイヤおよびサスペンションの張り出しを前に寄せている<ref name="autocone"/>。
 
水平基調のインパネデザインをとっており、前期型モデルの内装レイアウトやシートは[[マツダ・CX-5|CX-5]]とほとんど同一である<ref name="autocone"/>。2015年1月のマイナーチェンジでは内装デザインを一新しており、BM/BY系[[マツダ・アクセラ|マツダ・3/アクセラ]]より採用されている[[マンマシンインタフェース|HMI]]のコンセプトである「Heads-Up Cockpit」を採用したダッシュボードとしている<ref>[http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130924_616591.html マツダ、新型「アクセラ」から新世代カーコネクティビティシステム「Mazda Connect(マツダ コネクト)」搭載] Car Watch</ref><ref name="MC2015"/>。
 
2015年1月のマイナーチェンジではエクステリアデザインにも変更が施されており、フロントグリルやバンパーの形状が変更されるなど、フロントフェイスが変更されたほか、テールランプのデザインも変更されている。
 
== ラインアップ ==
[[ファイル:Mazda 6 - Mondial de l'automobile 2012 - 003.jpg|thumb|right|200px|マツダ・6ワゴン リア<br />19インチホイール装着車]]
[[ファイル:MAZDA ATENZA SEDAN GJ XD L Package 01.JPG|thumb|right|200px|日本国内仕様 アテンザセダン フロント<br />(XD Lパッケージ)]]
[[ファイル:MAZDA ATENZA SEDAN GJ XD L Package 02.JPG|thumb|right|200px|日本国内仕様 アテンザセダン リア<br />(XD Lパッケージ)]]
ワゴンモデルは欧州をメインターゲット市場としており<ref name="designer"/>、需要のある欧州および日本・豪州仕様には設定されるが、北米・ロシアおよび中華圏仕様車には設定されていない。
 
=== 日本仕様車 ===
日本仕様車は、セダン、ワゴンともにディーゼル車には「XD」および「XD L Package」の2グレードが用意され、ガソリン車には2Lエンジン搭載の「20S」と2.5Lエンジン搭載の「25S L Package」が用意される。「L Package」は前席パワーシートや19インチホイールなどが装備される上位グレードである。トランスミッションはディーゼル車については「XD」「XD L Package」とも6ATと6MTから選択できるが、ガソリン車は全て6AT車のみとなる。
 
2015年1月のマイナーチェンジでは、「XD」系のグレードに4WDモデルが新設定されるほか、「20S」および「XD」には、防眩ハイビーム機構付きのアダプティブLEDヘッドライト (ALH) のほか、後方や速報からの接近車両を警告するブラインド・スポット・モニタリング (BSM) および[[車線逸脱防止支援システム|レーンキープ・アシスト・システム (LAS)]] を標準装備した新グレード「PROACTIVE」が設定される。
 
=== 北米仕様車 ===
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=== その他 ===
欧州向けは、グレード構成は仕向国により異なるが、セダンとワゴンの両方が設定される。日本仕様車や北米仕様車とは異なり、「i-ELOOP」は全車には標準装備されず、一部グレードにのみの装備となる。また、2.5Lエンジンモデルも設定されておらず、2Lガソリンエンジンと2.2Lディーゼルエンジンの2種類が用意され、全車にマニュアル車が設定されて、ディーゼル車にのみAT車が設定される。

豪州仕様もセダン、ワゴンともに設定されるが、2.5Lガソリンエンジンとディーゼル車の2種類がラインアップされ、AT車のみが用意される。なお、豪州仕様は車名こそ「マツダ6」であるが、最上級仕様車には「アテンザ」のグレード名が冠せられる<ref>http://www.mazda.com.au/vehicles/mazda6#/range/atenza</ref>。

ロシア仕様車はセダン・ガソリン車のみのラインアップで、AT車、MT車ともに用意されるが、2.5L車はATのみとなる。

[[中華圏では人民共和国|中国大陸仕様が]]市場においては、2.0LのAT車のセダンのみの1グレードの販売となり、先代モデルが併売される関係で車名が国際標準名の「マツダ6」ではなく日本市場と共通の「アテンザ」となる。これに対し香港仕様市場ではセダンAT車のガソリン2.5Lとディーゼルに各1グレードずつの計2種類、台湾仕様市場ではセダンAT車のガソリン2.0Lに2グレード(尊貴型と頂級型)とディーゼルに1グレード(旗艦型)の計3種類が用意されるが、車名は大陸と異なり「マツダ6」となり先代モデルは併売されない
 
== 年表 ==
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* 2012年[[11月20日]] - 日本市場にて発売
* [[2013年]][[4月12日]] - ウラジオストク工場にて生産開始
* [[2014年]][[11月20日]] - ロサンゼルスオートショーでマイナーチェンジモデルが公開
* [[2015年]][[1月7日]] - 日本市場にてマイナーチェンジモデル発売予定
 
== 脚注 ==