削除された内容 追加された内容
→‎top: 「普通」地方公共団体
編集の要約なし
3行目:
 
== 「村」の歴史 ==
近代化以前の「村」は'''自然村'''(しぜんそん)ともいわれ、生活の場となる[[共同体]]の単位であった。[[江戸時代]]には[[百姓]]身分の自治結集の[[単位]]であり、中世の[[惣村]]を継承していた。江戸時代にはこのような自然村が、約6万以上存在した。また、中世初期の領主が荘園公領とその下部単位である名田を領地の単位としていたのに対し、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]や[[江戸時代]]の領主の領地は村や[[町]](ちょう)を単位としていた。
 
江戸時代の百姓身分とは、主たる生業が農業・手工業・商業のいずれかであるかを問わず、村に[[石高]]を持ち、領主に[[年貢]]を納める形で権利義務を承認された身分階層を指した。都市部の自治的共同体の単位である町に相当するが、村か町かの認定はしばしば領主層の恣意により、実質的に[[都市]]的な共同体でも、「村」とされている箇所も多かった。
17行目:
「村」の読み方を「そん」「むら」のどちらに定めるのかは各自治体で規定しており、[[鹿児島県]]では「そん」「むら」が混在、[[鳥取県]]・[[岡山県]]・[[徳島県]]・[[宮崎県]]・[[沖縄県]]では「そん」で統一、その他の都道府県では「むら」で統一されている。
 
かつて[[東京都]]にあった新島本村は「にいじまほんそん」と読まれることがあったが、これは村内の地名である本村(ほんそん)との混同によるものであり、正式な読み方は「にいじまほんむら」であった<ref>『新島村史』</ref>。そのような誤読を防止する目的もあり、[[1992年]]4月1日に[[新島村]](にいじまむら)へ改称された。
 
以下、所在県内で例外的に「そん」と読ませていた村を示す。
31行目:
* [[新潟県]][[北蒲原郡]][[新発田本村]](しばたほんそん、現[[新発田市]])
 
近年{{いつ|date=2014年1月1[[ (水) 14:58 (UTC)}}では、本の市町村の廃置分合#平成の大合併|平成の大合併]]などによる[[市町村合併]]の進行により、村の数は減少傾向にある。
 
=== 行政単位の「村」がない県 ===
75行目:
大阪府千早赤阪村は[[河内長野市]]との合併協議が行われ、大阪府からも村が消滅する可能性があったが、合併は撤回される見通しである。
 
島根県知夫村は[[隠岐諸島]]に位置しており、[[本州]]に属する県域には村は存在しない。大分県姫島村は[[姫島 (大分県)|姫島]]にあり九州本土に位置する県内に村はない。
 
=== 村の数が2つの県 ===
114行目:
(5道県)
* [[長野県]]35村(1位)、[[沖縄県]]19村(2位)、[[北海道]]15村(3位)、[[福島県]]15村(3位)、[[奈良県]]12村(5位)
ただしなお、[[北方領土]]にも6村が存在し、これを含む場合、北海道は21村で2位となる。
 
=== 地名に残る旧行政村 ===
市や特別区の地名に町があるのと同じく、村がある箇所がある。以下に挙げるのは、その一例。
* [[北海道]][[岩見沢市]]北村 - かつての[[空知郡]][[北村 (北海道)|北村]]元来の村名が開拓功労者の「北村」という姓に由来するため、「北」と「村」には分かち得ない
* 北海道[[稚内市]]宗谷村 - かつての宗谷郡[[宗谷村]]。
* 北海道[[檜山郡]][[上ノ国町]]北村 - かつての檜山郡[[北村 (北海道檜山支庁)|北村]]。
142行目:
* [[長崎県]][[平戸市]]大島村 - かつての[[北松浦郡]][[大島村 (長崎県)|大島村]]。
* [[熊本県]][[上天草市]]松島町阿村 - かつての[[天草郡]][[阿村 (熊本県)|阿村]]。
* [[大分県]][[日田市]]中津江村 - かつての[[日田郡]][[中津江村]]。[[2002 FIFAワールドカップ]]の際に[[サッカーカメルーン代表|カメルーン代表]]のキャンプ地に選ばれたことで有名になったため、特例で村の名称存続した
 
=== 駅名として存続する旧行政村 ===