Wikipedia

「ウィリアム・レッグ (初代ダートマス伯爵)」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
[[File:1stEarlOfDartmouth.jpg|right|thumb|200px|初代ダートマス伯爵]]
'''初代ダートマス伯爵ウィリアム・レッグ'''（William Legge, 1st Earl of Dartmouth, [[1672年]] - [[1750年]][[12月15日]]）は、[[グレートブリテン王国|イギリス]]の貴族、政治家。[[イングランド貴族]]（後に[[グレートブリテン貴族]]）。初代ダートマス男爵[[ジョージ・レッグ (初代ダートマス男爵)|ジョージ・レッグ]]の唯一の息子であり、[[1691年]]に爵位を相続した。
初代[[ダートマス伯爵]]'''ウィリアム・レッグ'''（William Legge, 1st Earl of Dartmouth、[[1672年]] - [[1750年]][[12月15日]]）は、[[イングランド貴族]]（のち、[[グレートブリテン貴族]]）。[[ジョージ・レッグ (初代ダートマス男爵)|初代ダートマス男爵ジョージ・レッグ]]の唯一の息子であり、[[1691年]]に爵位を相続した。[[1702年]]には、[[商務省|商務・植民地省]] ([[:en:Board of Trade|Board of Trade and Plantations]]) の一員に任じられ、8年後には[[南部担当国務大臣]] ([[:en:Secretary of State for the Southern Department|Secretary of State for the Southern Department]]) 、および、[[スコットランド]]共同[[王璽尚書]]<!--仮訳です。適切な定訳があれば差し替えてください。--> (joint keeper of the signet for Scotland) に任命された。[[1711年]]に新たに設けられた「ルイシャム[[ヴァイカウント|子爵]]」、および、[[ダートマス伯爵]] ([[:en:Earl of Dartmouth|Earl of Dartmouth]]) へ陞爵した。[[1713年]]には[[王璽尚書]]に転任し、翌[[1714年]]まで、その座にあった。その後は公職から退き、長い引退生活を過ごした跡、[[1750年]][[12月15日]]に没した。ダートマス卿は、長男であったルイシャム子爵ジョージ・レッグ（George Legge, Viscount Lewisham、[[1703年]]ころ - [[1732年]]）には先立たれていたが、その子（ダートマス卿にとっては孫）[[ウィリアム・レッグ (第2代ダートマス伯爵)|ウィリアム]]が遺されていた。このほか、後に[[財務大臣 (イギリス)|財務大臣]]を務めた[[ヘンリー・ビルソン＝レッグ]] ([[:en:Henry Bilson-Legge|Henry Bilson-Legge]]) も、初代ダートマス卿の息子のひとりであった。
 
[[1702年]]には[[商務省|商務・植民地省]]（[[:en:Board of Trade|en]]）の一員に任じられ、8年後の[[1710年]]には[[南部担当国務大臣]]（[[:en:Secretary of State for the Southern Department|en]]）および[[スコットランド]]共同[[王璽尚書]]<!--仮訳です。適切な定訳があれば差し替えてください。-->（[[:en:joint keeper of the signet for Scotland|en]]）に任命された。[[1711年]]に新たに設けられたルイシャム子爵および[[ダートマス伯爵]]（[[:en:Earl of Dartmouth|en]]）へ陞爵した。[[1713年]]には[[王璽尚書]]に転任し、翌[[1714年]]まで務めた。
ダートマス卿は、政治的には穏健派の立場にあり、[[トーリー党 (イギリス)|トーリー党]]であったが、[[ホイッグ党 (イギリス)|ホイッグ党]]の穏健派と協力することもできる姿勢を見せていた。やはり穏健派であった[[ロバート・ハーレー (初代オックスフォード＝モーティマー伯)]] に目をかけられ、ハーレーの失脚後もその忠実な友であり続けた<ref>Hamilton, Elizabeth. "The Backstairs Dragon- a life of Robert Harley, Earl of Oxford''. Hamish Hamilton: London, 1969</ref>。[[アン (イギリス女王)|アン女王]]の信頼も得ており、女王はダートマス卿のことを「正直者 (an honest man)」と評していた<ref>Gregg, Edward. ''Queen Anne'' (2nd ed.) [[:en:Yale University Press|Yale University Press]], 2001</ref>。大臣としてのダートマス卿は、敏腕には程遠かったが、能力と熱心な働きぶりには定評があった。率直な物言いでも知られたが、他方では外国の大使たちが「煉瓦の壁から情報をとる方がよっぽど簡単だ」と嘆くほど、口は固かった。私生活では、自分の言った冗談で笑うことを好み、「道化者 (the Jester)」と渾名が付けられていた<ref>Hamilton, ''The Backstairs Dragon''</ref>。▼
 
その後は公職から退き長い引退生活を過ごした後、1750年12月15日に没した。ダートマス卿は長男であったルイシャム子爵ジョージ・レッグ（[[1703年]]頃 - [[1732年]]）には先立たれていたが、遺児で孫の[[ウィリアム・レッグ (第2代ダートマス伯爵)|ウィリアム・レッグ]]が爵位を継いだ。他の息子に後に[[財務大臣 (イギリス)|財務大臣]]を務めた[[ヘンリー・ビルソン＝レッグ]]（[[:en:Henry Bilson-Legge|en]]）がいる。
ダートマス卿は、[[サンドウェル・バレー]] ([[:en:Sandwell Valley|Sandwell Valley]]) にあった屋敷サンドウェル・ホール (Sandwell Hall：現存しない) に家族とともに住んでいた。▼
 
▲ダートマス卿は、政治的には穏健派の立場にあり、[[トーリー党 (イギリス)|トーリー党]]員であったが、[[ホイッグ党 (イギリス)|ホイッグ党]]の穏健派と協力することもできる姿勢を見せていた。やはり穏健派であった[[ロバート・ハーレー (初代オックスフォード＝モーティマー伯)|ロバート・ハーレー]] に目をかけられ、ハーレーの失脚後もその忠実な友であり続けた<ref>Hamilton, Elizabeth. "The Backstairs Dragon- a life of Robert Harley, Earl of Oxford''. Hamish Hamilton: London, 1969</ref>。[[アン (イギリス女王)|アン女王]]の信頼も得ており、女王はダートマス卿のことを「正直者 (an（an honest man)man）」と評していた<ref>Gregg, Edward. ''Queen Anne'' (2nd ed.) [[:en:Yale University Press|Yale University Press]], 2001</ref>。大臣としてのダートマス卿は、敏腕には程遠かったが、能力と熱心な働きぶりには定評があった。率直な物言いでも知られたが、他方では外国の大使たちが「煉瓦の壁から情報をとる方がよっぽど簡単だ」と嘆くほど、口は固かった。私生活では、自分の言った冗談で笑うことを好み、「道化者（the (the Jester)Jester）」と渾名が付けられていた<ref>Hamilton, ''The Backstairs Dragon''</ref>。
 
▲ダートマス卿は、[[サンドウェル・バレー]] (（[[:en:Sandwell Valley|Sandwell Valleyen]]) ）にあった屋敷サンドウェル・ホール (Sandwell（Sandwell Hall：現存しない) ）に家族ととも共に住んでいた。
 
== 出典・脚注 ==
11 ⟶ 15行目:
{{s-start}}
{{s-off}}
{{succession box | title=[[南部担当国務大臣]] | before=[[チャールズ・スペンサー (第3代サンダーランド伯)|サンダーランド伯]] | after=[[ヘンリー・シンジョン (初代ボリングブルック子爵)|ボリングブルック子爵]] | years=1710年 &ndash;- 1713年}}
{{succession box | title=[[王璽尚書]] | before=[[ジョン・ロビンソン (1650-1723)|ジョン・ロビンソン]]（[[:en:John Robinson (bishop of London)|John Robinsonen]]） | after=[[トマス・ウォートン_(初代ウォートン侯)|ウォートン侯]] | years=1713年 &ndash;- 1714年}}
{{s-reg|en}}
{{s-bef|before=[[ジョージ・レッグ (初代ダートマス男爵)|ジョージ・レッグ]]（[[:en:George Legge, 1st Baron Dartmouth|George Leggeen]]） }}
{{s-ttl|title=ダートマス男爵 | years=1691&ndash;年 - 1750年}}
{{s-aft|after=[[ウィリアム・レッグ (第2代ダートマス伯爵)|ウィリアム・レッグ]] }}
{{s-reg|gb}}
{{s-new}}
{{s-ttl| title=[[ダートマス伯爵]]| years=1711&ndash;年 - 1750年 }}
{{s-aft| after=[[ウィリアム・レッグ (第2代ダートマス伯爵)|ウィリアム・レッグ]] }}
{{s-end}}
「https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィリアム・レッグ_(初代ダートマス伯爵)」から取得