「メイド」の版間の差分

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→‎「メイド萌え」の成立: 長らく出典を示すことができない記述を除去しました。
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このメイドブームの隆盛から「本来のメイドを描いた作品」が登場するまでの5年余りという時間差は、メイドという記号を拝借し盛り上げた日本におけるサブカルチャーの中で都合よくデフォルメしたメイド像と、家庭内労働者・使用人としての本来のメイド像とのギャップに対する無関心を象徴する例の1つと言える。<!-- エマが出た当初から高評価を得ていたのもまたオタク層です。オタクが作り上げたという表現は非中立的です。 -->
 
すなわち、現在日本の各種メディア<!-- 前述エマでもそうですが、オタク層ではないでしょう。オタクに限らずその商業メディアに乗った様々な人達であって 。 -->によって受け容れられているメイドとは、本来のメイドとはかけ離れ、コスチュームの一部のみを借用し全く異なる意味や属性を付与されて成立した「似て非なるもの」ともいえる<ref>ヴィクトリア朝時代の風俗については、同時代ファン(日本の例に例えるならば“幕末マニア”などが近いと言えるだろうか)や、同時代を舞台とする[[アーサー・コナン・ドイル|サー・アーサー・コナン・ドイル]]による推理小説『[[シャーロック・ホームズ]]』シリーズ(ただし、ホームズシリーズは同時代に書かれた作品であり、後世の考証によって成立した作品ではない)などのファンが詳細な考証をまとめた資料が国内外を問わず多数出版されており、「エマ」における考証も森個人の手柄というよりはそれらの孫引きに過ぎないといった指摘も存在する{{要出典|date=2008年4月}}。また実際に資料側の誤りを幾つかそのまま作品に登場させてしまっているとする個所も指摘されており{{要出典|date=2008年4月}}、あくまで“オタク的サブカルチャーにおけるメイドもの漫画としては”一線を画した時代考証に留まる。</ref>
 
さらに、<!--本来の「メイドもの」から[[スピンオフ]]する形で、←製作当初から「メイドもの」を意識していたわけではない。-->コスプレの一環として当時すでにブームとして成立しつつあった「メイド服」を応用したデザインを制服の一部に取り入れた[[1997年]]のアダルトゲーム『[[Piaキャロットへようこそ!!#Piaキャロットへようこそ!!2|Pia♥キャロットへようこそ!!2]]』([[カクテル・ソフト]]/[[F&C]])によって、のちの[[コスプレ系飲食店|コスプレ喫茶]]の流行へと連なる<!--「コスプレ喫茶」を主題として扱う←該当作および関連シリーズ作品は「制服を選べるシステム」を主眼に置いているだけであり、当初から「コスプレ喫茶」を主題としていたわけではない。…ただし、シリーズ全般で「コスプレ好きの店員」が数名登場するため、全く関係ないとも言えないが。-->作品が成立する。