「ジャンプカット」の版間の差分

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以上の様に、最低限度の関連性を残しただけで、飛び飛びの画面が構成されることになる。
 
勿論、上の例は単なる一例に過ぎない。コーヒーカップを手に取った後、いきなり立ち上がるシーンに繋げる場合ケース等もあるかもしれないその繋ぎ方や、映像妙、ずれ具合こそがジャンプショットの楽しさ、面白みであり、には各映像作家の個性が発揮反映される部分なのだ
 
==作品例==
===勝手にしやがれ===
'''ジャンプショット'''は、[[ジャン=リュック・ゴダール]]が『[[勝手にしやがれ (映画)|勝手にしやがれ]]』で初めて用いたと言われている。本人が半ば伝説的に語ったところによると、[[ラッシュプリント|ラッシュ]]時点では上映予定時間の倍以上の長さがあり、プロデューサーから半分に縮めるようにとの指示があった。そのためランダムに切り張りをした結果、後にジャンプカットと呼ばれる事になる分断されたものができあがった、という
 
本当にランダムに切り張りしたかどうかは定かではないし、作品を観る限り[[意識]]的に繋がりを無視したとしか思えないような部分も少なくない。しかし、その経緯はさておき、そこから生み出された独特のスピード感は観客を説得するのに充分なだけのものはあった。
 
===ダンサー・イン・ザ・ダーク===
[[ラース・フォン・トリアー]]は『[[ダンサー・イン・ザ・ダーク]]』([[2000年]])に於いて、幻想シーン(ミュージカル部分)以外のほぼ全てをジャンプショットで構成するという離れ業を行っている
 
===2001年宇宙の旅===
太古の大昔に、月を見る者([[モノリス]]から智恵を貰ったヒトザル)が悠々と草原を歩き、獣の骨を天空に投げ、青空にゆっくり浮かぶ骨が一回、二回と写された直後、青空にはロケットが飛び、一気に400万年の時間が経過する。[[映画史]]に於いて、特筆に価するジャンプショットと言える。
あらゆる映画の中で、最も長い[[時間]]の経過が表現されたジャンプショットを写した映画は、[[スタンリー・キューブリック]]の大金字塔『[[2001年宇宙の旅]]』である。
 
太古の大昔に、月を見る者([[モノリス]]から智恵を貰ったヒトザル)が悠々と草原を歩き、獣の骨を天空に投げ、青空にゆっくり浮かぶ骨が一回、二回と写された直後、青空にはロケットが飛び、一気に400万年の時間が経過する。[[映画史]]に於いて、特筆に価するジャンプショットと言える。
 
[[Category:映画技法|しやんふかつと]]