「アドホック」の版間の差分

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{{Otheruses|ラテン語の語句|ペットケアショップを展開する日本企業|アドホック (企業)}}
 
'''アドホック'''('''ad hoc''')は、「特定の目的のための」「限定目的の」などといった意味の[[ラテン語]]の語句である。
ad hocのadは「~へ」「~について」、hocはhaecから派生しており「これ」「この」という意味(hoc < hic < haec)<ref>[[研究社]]『[[羅和辞典 (研究社)|羅和辞典]]』より</ref>で、英語では「for this」に相当することになる。
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=== wireless ad hoc network 無線アドホックネットワーク ===
従来型の移動体通信(携帯電話など)では、基地局、およびそれらを繋ぐ固定網などの基盤設備が必須である。
 
しかし、無線アドホックネットワークでは、固定ネットワークは不要であり、各端末自身が自律的にルーティングを行い(いわば、各端末が[[ルーター]]や[[L3スイッチ]]の役割を持つ)、[[マルチホップ通信]]を行う。
 
本質的にインフラレスであり、ネットワークを構築したい環境に端末を散布するだけ、端末が寄り集まるだけで、ネットワークを即席的に構築することが可能である。
 
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== ad hoc committee アドホック・コミティー ==
{{main|アドホック・コミティー}}
 
アドホック・コミティーとは、特定の目的のために設置され、問題が解決した後には解消される委員会のことである。このような委員会は、組織の通常のプロセスでは解決しきれないような問題を解決するために利用される。例えば[[関税および貿易に関する一般協定|GATT]]は、開始された段階ではアドホック・コミティーによって管理されたが後にその委員会は解散し、管理は[[世界貿易機関]](WTO)に移されることになった。
 
== adhocracy アドホクラシー ==
アドホクラシーは「ad hoc + cracy> adhocracy」という構造の造語。[[アルビン・トフラー]]によって1970年代に広められた概念。現在では[[組織管理]]論や[[経営学]]の分野では広く用いられている概念である。bureaucracy(官僚制、官僚的システム)の硬直的で非効率な組織と対比される。[[ヘンリー・ミンツバーグ]]は、アドホクラシーは通常の官僚的制度的な指揮系統を断ち切ることで機会を機敏に捉え、問題を解決し、結果を出す、としている。また、官僚制(bureaucracy)は旧時代のもので、アドホクラシーのほうが未来のものともされる。
 
===関連項目===
*[[仮想企業]]
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== ad hoc hypothesis アドホックな仮説 ==
{{main|アドホックな仮説}}
 
アドホックな仮説(Ad hoc hypothesis)とは、ある[[理論]]が[[推論|反証]]されたときに、その反証を否定するためにその理論に後から付け加えられる補助仮説のことである。