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{{出典の明記|date=2013年5月}}
'''小火器'''(しょうかき、{{lang-en-short|small arms}})は、地上部隊が使う[[火器]]のうち[[歩兵]]部隊が使用するもの、特に[[兵士]]1人で携帯操作できるものを言う。これに対し[[砲兵]]が使用する火器は[[重火器]]という。
 
具体的には通常、1人で携帯操作できる[[拳銃]]、[[小銃]]、[[短機関銃]]、[[散弾銃|ショットガン]]、[[アサルトライフル]]、[[機関銃|軽/汎用/重機関銃]]、[[グレネードランチャー]]、[[手榴弾]]などを指す。また、文脈によっては[[迫撃砲|小型の[[迫撃砲]]、[[無反動砲]]、携帯型の[[ロケット弾]]や[[ミサイル]]など操作に複数の兵士を要する[[武器]]も含むことがあるが、これらは総称として軽火器(英:light weapons)とも呼ばれる。大型の迫撃砲、[[榴弾砲]]、[[歩兵砲]]、[[地雷]]などは、歩兵部隊の装備であっても、通常小火器に含まない。
 
小火器と重火器の区別は[[兵器]]の運用の仕方によるものであって必ずしも威力の大小でわけられるものではない。かつては砲兵部隊には威力の大きな[[大砲]]、歩兵には威力の小さな小銃といった具合に単純に分類できたが、[[戦車]]の登場や[[自動車化歩兵|歩兵の自動車化]]など技術の進歩や戦術の変化により歩兵の用いる武器も多様化し分類はあいまいになっている。
 
なお、[[アメリカ軍]]、[[自衛隊]]ともに[[口径]]20mm未満の火器を小火器と定義している。
 
== 小火器の規制 ==
[[第二次世界大戦]]後、[[冷戦]]時代に入ってから[[戦車]]・[[船|艦艇]]・[[航空機]]などの[[兵器]]を総動員した大国同士の[[戦争]]([[総力戦]])は発生しておらず、懸念された[[核戦争]]も幸運にして起こらなかった。しかし、小国同士あるいは[[内戦]]といった小規模な[[紛争]]は絶えず起こっていた。大国はこれらの紛争地域に大量の小火器を供給した。
 
冷戦末期から国際的な規制が進んだ大量破壊兵器と違い、小火器は大量に出回ったままなんら規制されることなく放置され、なお供給され続けている。これらの小火器が[[開発途上国|途上国]]の国内紛争や[[テロリズム|テロ]]、組織犯罪に使用され一般市民が多く被害に遭っていることが問題視された。
 
[[国際連合|国連]]では小火器を規制する必要があるとして'''国連小型武器政府専門家パネル'''を設置した。[[1997年]]に出された報告書であいまいな小火器(small arms)をあらたに定義し直した。[[日本]]の[[外務省]]は、この報告書によって定義されたSmall Armsの訳語として[[小型武器]]という言葉を使用している。
 
== 関連項目 ==