「九条満家」の版間の差分

'''九条 満家'''（くじょう みついえ、[[応永]]元年（[[1394年]]） - [[文安]]6年[[5月4日 (旧暦)|5月4日]]（[[1449年]][[5月25日]]））は、[[室町時代]]の[[関白]]。関白・[[九条経教]]の三男。兄に[[九条忠基]]、[[九条教嗣]]、弟に[[孝円]]、[[道尊]]、[[孝信]]、[[経覚]]らがいる。室に[[唐橋在豊]]女らが、子に[[九条政忠|政忠]]・[[九条政基|政基]]・[[尋実]]（[[興福寺]]）がいる。号は'''後三縁院'''。

[[応永]]11年（[[1404年]]）12月に[[元服]]<ref name="鎌倉・室町p162"> 安田、1990年、p.162 ｢九条満家｣ の項（執筆：武田彩子）</ref>。[[九条家]]では初めて[[足利将軍家]]からの[[偏諱]]を受けた人物であり、[[室町幕府]]第3代[[征夷大将軍|将軍]]・[[足利義満]]から「満」の字を与えられた<ref>安田、1990年、p.34 ｢足利義満｣ の項（執筆：新田英治）。満家の元服当時、義満は将軍職を子の[[足利義持|義持]]に譲り法名の｢道義｣を名乗っていたが、時の権力者として｢満｣の字を与えていたことが窺える。</ref>。初めは父・経教の１1字と合わせて'''満教'''（みつのり）と名乗り<ref name="鎌倉・室町p162" />、のちに'''満輔'''（みつすけ）<ref>[[永享]]3年（[[1431年]]）から同10年（[[1438年]]）にかけての『公卿補任』で｢満輔｣の名が見られる（安田、1990年、p.162 ｢九条満家｣ の項（執筆：武田彩子））。</ref>、'''満家'''<ref>永享10年（1438年）に称する（安田、1990年、p.162 ｢九条満家｣ の項（執筆：武田彩子））。</ref>と改名した。