「大型ハドロン衝突型加速器」の版間の差分

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== 装置概要 ==
CERNが建設し、2000年に実験を終了した''Large Electron-Positron Collider'' (LEP) の地下トンネルに、[[陽子|陽子-陽子]]衝突のための加速器を新たに設置して建設された。全周は約27kmある巨大なもので、日本のマスメディアは規模を[[山手線]]に例える事がある(山手線は全周34.5km)。LEP実験で用いられた、加速器(加速空洞)などは、全て超伝導型に置き換えられた。これは、[[電子]]に比べて[[陽子]]の質量が1836倍のため、強力な磁場を要することによる。
 
陽子ビームの衝突点には、地下100メートルの地点に6階建てのビルに相当する観測点4箇所に観測装置5台を設置し、[[高エネルギー物理]]現象から生じる粒子を観測する。これまでLEPでは、[[標準模型]]の検証実験が行われてきたが、LHCではより精度の高い標準モデルの検証を行う。[[大統一理論]]および[[超対称性理論]] を実験的に検証することが長期的な目的である。