「不規則衛星」の版間の差分

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<!--[[ImageFile:Irregular satellites of saturn.jpg|thumb|300px|right|この表は土星の周りを廻る不規則衛星の軌道を表している。 中央部の赤い軌道線は規則衛星であるタイタンのものである。 イメージ作成には[[Celestia|セレスティア]]ソフトウェアを使った。]]-->
'''不規則衛星'''(ふきそくえいせい)とは[[天文学]]で規則衛星よりも惑星から離れてり、いて離心率が大きく傾いた[[順行・逆行|順行軌道]]や、逆行軌道を持っているような衛星のことを現す。
それらは規則衛星とは異なり、当該惑星近傍とは異なる場所で形成されたものが現在の軌道に捕えられたのだと推測されている<ref>http://www.cfca.nao.ac.jp/files/webform/report_2014/Ryo_Suetsugu_0.pdf 周惑星円盤からのガス抵抗による不規則衛星の捕獲過程,末次竜,国立天文台天文シミュレーションプロジェクト成果報告書,2014年</ref><ref>[http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0611/satellite.html 不規則衛星だらけの太陽系,D. ジューイット,S. S. シェパード,J. クレーナ,日経サイエンス,2006年11月号]</ref>。
それらは普通の衛星とは違い、別の場所で形成されたものが現在の軌道に捕えられたのだといわれる。
 
1997年以前は[[フォボス (衛星)|フォボス]]、[[ヒマリア (衛星)|ヒマリア]]や最大級不規則衛星10個ほどしか、不規則衛星が知られていなかったが、1997年以降巨大な[[木星型惑星]]の軌道上おいて、次々発見された。これらの衛星は惑星の近くの軌道から巨大惑星の[[重力圏]]に入った際現在の位置に捉えられたと考えられている。また、これらの星の起源を[[カイパーベルト天体]]に求める研究者もいる。
 
== 定義 ==
{| align="right" class="wikitable"
!惑星 !! r<sub>H</sub> ([[ギガメートル|Gm]])
|-
| 木星 || 51</tr>
| 土星 || 69</tr>
| 天王星 || 73</tr>
| 海王星 || 116</tr>
|}
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== 軌道 ==
=== 分布 ===
[[ImageFile:TheIrregulars.svg|thumb|400px|[[木星]] (赤)、[[土星]] (黄色)、[[天王星]] (緑)、[[海王星]] (青)の不規則衛星。水平軸はヒル球の半径、惑星からの距離(長半径)を示している。縦軸は軌道傾斜率を表し、円や点は相対的な大きさを表す。]]
 
知られている不規則衛星の軌道は多種多様であるが、規則性もある。[[順行・逆行|逆行]]の不規則衛星は[[順行・逆行|順行]]のものよりもさらに規則性がある。[[軌道傾斜角]]が55°よりも大きい衛星はほとんど発見されていない。また、順行衛星の場合、その角度は130°より小さい。さらに、大きな衛星がいくつかの小さな衛星と軌道を共有するグループもいくつかある。
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よって、平均の軌道要素(時間平均)は軌道と日付から位置を割り出すより、むしろ[[小惑星]]の族を決めるのに使われるように個別化とグループ分けに使われる。
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
* [[衛星]]
* [[木星型惑星]]
 
{{デフォルトソート:ふきそくえいせい}}