「多様性」の版間の差分

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'''多様性'''(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。
 
==生態自然科学における多様性概念==
[[生態自然科学]]におけるから出発した多様性概念には、[[生物多様性]]、[[種多様性]]、[[遺伝的多様性]]、[[ジオダイバーシティ]]などが含まれる。
 
多様性の変動はロジスティックな経過をたどると想定されるため、多様性を維持するためには、多様性そのものが必要であると考えられる。また、[[進化論]]・[[複雑系]]の観点からは、「壊すのはたやすく、作り出すのは至難(多様な状態を生むのに非常に長い時間が必要となる)」なものであるといえる。
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上記の観点から、地球規模で進みつつある[[グローバリゼーション]]に伴う生物種の減少は極めて憂慮すべき事態である。
 
==社会科学・人文学における多様性概念==
'''同じ事は文化にも当てはまる。'''文化の場合、ある文化の持つ問題解決的発想が失われるというデメリットが挙げられよう。
[[社会科学]]や[[人文学]]([[人文科学]])において、多様性は社会の変化と発展に不可欠な要素とみられている。グローバリゼーションなどにより、特定の文化や地域の持つ問題解決的発想の喪失などのデメリットが憂慮されることから、[[文化多様性]]・[[地域多様性]]などの概念が用いられている。
 
[[社会学]]のうえで、多様性は社会の変化と発展に、欠く事の出来ない要素だとみる事が出来る。歴史上の現象を紐解けば、交通の発達や何等かの要因によって、様々な[[思想]]・[[宗教]]・[[哲学]]・[[民族]]・[[人種]]が入り乱れて存在した地域には、必ずと言って良い程の社会的な変革が発生している。[[国家]]で例を上げるなら、[[アメリカ合衆国]]や[[オーストラリア]]等の[[移民]]国家であるが、その一方で[[イギリス]]等も広域に渡った[[植民地]]から様々な人種・民族が流入してきた結果、この多様性が発生している。
==社会学上の多様性==
[[社会学]]のうえで、多様性は社会の変化と発展に、欠く事の出来ない要素だとみる事が出来る。歴史上の現象を紐解けば、交通の発達や何等かの要因によって、様々な[[思想]]・[[宗教]]・[[哲学]]・[[民族]]・[[人種]]が入り乱れて存在した地域には、必ずと言って良い程の社会的な変革が発生している。[[国家]]で例を上げるなら、[[アメリカ合衆国]]や[[オーストラリア]]等の[[移民]]国家であるが、その一方で[[イギリス]]等も広域に渡った[[植民地]]から様々な人種・民族が流入してきた結果、この多様性が発生している。
 
しかしこれらは単純に混じれば良いかというとそうではなく、各々の民族が確固たる[[アイデンティティ]]を維持しながら相互に尊重する事で、最大の変化を促す傾向が歴史上の現象に見て取れる。これは一方の民族が他方を否定し排斥するに留まった場合、文化交流による価値観や意識の改良が進まないためであろう
 
なお国家内における民族の例をあげた訳だが、更に言及するならば、[[個人]]としての多様性が集団の経験値を総合的に高める傾向も見て取れる。同種同列の集団に在っては、個人が個人である理由が失われるが、各々がそれぞれに必要とされる社会では、個人は個人として尊重され、同時に他を尊重する。
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{{DEFAULTSORT:たようせい}}
[[Category:自然科学]]
[[Category:社会科学]]
[[Category:人文科学]]
[[Category:生態学]]
[[Category:社会学]]