削除された内容 追加された内容
Tamie (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
Tamie (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
2行目:
'''移調楽器'''(いちょうがっき)とは、ある[[楽器]]で[[楽譜]]に従って出した音の高さが、[[ピアノ]]などにおけるその楽譜の音と異なる高さの音に一致するような楽器のことを言う。後述するように、移調楽器とは楽器そのものの性質というよりも、むしろある種の楽器群では予め移調して楽譜を書くという記譜上の慣例に関係するものである。
 
== 移調楽器の原理概要 ==
 
移調楽器は、[[管楽器]]に多く見られる。管楽器では、同じ基本構造を持った異なる管長の楽器が存在し、それらは同じ指使いで違う高さの音を出す。それらは演奏法も近似しているため、ひとりの奏者が異なる管長の楽器を演奏することができる。この場合、音の高さが楽器によって違っても、同じ指使いには同じ音符をあてるほうが、奏者の負担を軽減できる。このため、楽譜をそれぞれの楽器の指使いに固定し、必要があれば楽譜を書くときに高さを調整([[移調]])して書き表すようにしたのである。
 
41 ⟶ 40行目:
 
== 用語 ==
 
;'''記音'''('''記譜音'''):楽譜上の音
;'''実音''':実際に出る音
47 ⟶ 45行目:
 
== 移調楽器の種類 ==
 
 
{| border="1"
|-----
245 ⟶ 241行目:
== 特殊な移調楽器 ==
弦楽器の場合には、弦によって調弦を変化させることが可能である。たとえば4弦の内3弦を高く、1本を普通にすることができる。このようなときには、高く調弦された弦を演奏するときと、そうでないときとで、記譜の調を変えることが行われる。こうすることで、演奏者は普段と同じ指使いで演奏することができるのである。
 
===例===
*; 例 : コントラバス
**::シューベルト:アルペジオーネソナタのコントラバス編曲版(上3弦を[[ソロチューニング]]に、下1弦を[[オーケストラチューニング]]にする)
 
== 移調楽器と作曲・編曲 ==
 
移調楽器の含まれる楽譜を書くためには、それぞれの楽器の調性に合わせて楽譜を作る必要がある。たとえば、イングリッシュホルン(in F)ならば、完全5度低い音が出るのであるから、完全5度上げて書く必要がある。このようなとき、その楽器の楽譜で読みやすいように、調号も付け替えるのが普通である。すなわちハ長調の曲をイングリッシュホルンのために書くのであれば、その曲は完全5度上げてト長調で書くことになるのであるから、ト長調の調号(♯1つ)を付けるのである。上記の表はその助けとなるはずである。なお、近代以降の作品のように調性のないような楽曲の場合には、調号を付けない。また、ホルン、トランペットには全く調号を使わない習慣があった。
 
256 ⟶ 251行目:
 
==外部リンク==
 
* [http://ontei.shigeta.net/ 音程計算ツール]
{{デフォルトソート:いちようかつき}}