「ジュラシック・パーク (小説)」の版間の差分

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; [[ヴェロキラプトル]](ラプトル) {{snamei|Velociraptor}}
: 原作文中の記述によればヴェロキラプトル属のモンゴリエンシスである模様。ただし、映画版での造形は顔がよりズングリとしており、[[デイノニクス]]に近いものになっている。これは当時ヴェロキラプトルとデイノニクスは同一種とする説があったためであるが現在はこの説は否定されている。作中での主な呼称は「ラプトル」。この呼称はT-REXと共に以後メジャーになった。狩猟本能に長け空腹でなくとも殺戮をほかの動物を殺し、霊長類をも凌ぐ高い知能を持つ動物であると設定されている。主に後肢の大きく鋭い鉤爪を使って獲物を襲う。3頭登場し、1頭は閉じ込められ、1頭はT-REXに食い殺され、最後のリーダー格の1頭もT-REXが化石に叩き付けて全滅した。小説版によるとリーダー格の1頭はロバート・マルドゥーンにより「ビッグ・ワン(The Big One)」と言う愛称を付けていた。パークでのこの恐竜を表す標識のデザインは、鉤爪の骨格。作中の独特の鳴き声は高音は[[イルカ]]、低音は[[セイウチ]]の鳴き声を混ぜ合わせたものである。ちなみに、現在まで発掘された実際のヴェロキラプトルは、長い尾を除けば中型犬程度のサイズであり、本作における「ラプター」は[[ユタラプトル]]等の大型種と同等のサイズとなっているが映画のムック本<ref>『メイキング・オブ・ジュラシック・パーク』ドン・シェイ、ジョディ・ダンカン著 扶桑社</ref>にて、スピルバーグ自ら確信犯的に大きなサイズにしたとの言及がある。尚、デイノニクスやヴェロキラプトルは近年において[[羽毛恐竜]]であったと考えられているため、現在主流となっている想像図と本作での造形では異なる印象を与える。『III』で外見が大きく変わっているのはそのため。『III』では個体同士で会話が可能だという設定があるが、本作の時点でそれに近い描写がある(ビジターセンターで仲間を呼ぶときの鳴き声など)。
; [[ブラキオサウルス]] {{snamei|Brachiosaurus}}
: 作中では後ろ足で立ち上がり、また、顎を左右にスライドさせて咀嚼する描写があるが、双方共に実際は骨格の構造上不可能だと考えられている。標識は二頭の首の骨格。本作のブラキオサウルスの正面顔は、にっこり微笑んでいるようであり可愛く「巨大なペット」というコンセプトに基き造形されている。疲弊したアラン達に安心をもたらす存在として登場する。『III』で再登場する際も一行に希望を与えるような存在となる。