「メビウス (2013年のフランス映画)」の版間の差分

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== ストーリー ==
[[ロシア連邦保安庁]](FSB)の諜報員である「モイズ」こと、グレゴリー・リューボフは、部下らとともに[[モナコ]]でロシア人実業家イワン・ロストフスキーの不正資金洗浄の実態を調査している。モイズの上司で父親同然の恩人でもあるチェルカチンが、これまでのロストフスキーの支援によってFSB長官への昇進がほぼ決まったことから、邪魔になったロストフスキーを潰すようモイズに命じたからである。モイズは、[[リーマン・ショック]]の影響で米国を追放され、ロストフスキーの銀行で働いているアメリカ人女性[[ディーラー]]のアリスを、米国への復帰をエサにスパイとして雇うことにする。実はアリスは、同様にロストフスキーの身辺を調査していた米[[中央情報局]](CIA)にもスパイとして雇われていたのだが、CIAはモイズがロストフスキーを調査していたことを後に脅迫のネタとすることでモイズをCIAのスパイに抱き込めると判断し、アリスがモイズらのスパイとなることを認める。アリスは米露双方のスパイとしてロストフスキーに接近し、FSBとCIAが求める情報をそれぞれに提供する。
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ある夜、アリスを監視していたモイズに、アリスはモイズの正体を知らないままに近づき、2人はそのまま深い仲になる。仲間にも隠さざるを得ない危険な恋に溺れるモイズだったが、その関係はチェルカチンの知るところとなる。しかし、関係を絶つようにとの命にも背き、アリスとの関係は更に深まる。そして、ロストフスキーのボディガードであるコルゾフに正体を知られたモイズは、コルゾフを殺してロストフスキーの屋敷の前に死体を放置する。これによりロストフスキーはアリスを帯同してモスクワに逃亡する。
 
モスクワではチェルカチンが正式にFSB長官となる。長官交代の際の慣例として、CIAとFSBの関係者が非公式に顔合わせをする場に、アリスも同席することになる。そこにモイズが現れる。モイズの正体を知り、ショックを受けるアリスに対し、モイズは複雑な表情を浮かべる。そして、アリスがCIAのスパイでもあったこと、そしてモイズがロストフスキーを調査していたことをCIAが全て把握していることを知らされたモイズは、CIAの思惑通り、恩人であるチェルカチンを守るためにCIAのスパイとして働かざるを得なくなる。
 
ロストフスキーは資金洗浄で起訴されると、イギリスに政治亡命し、既に[[北大西洋条約機構|NATO]]の財政顧問となっていたアリスに対する報復を部下に命じる。一方、モイズがCIAのスパイとして働かされていることを把握していたチェルカチンらFSB幹部は、モイズに偽の情報をCIAに渡すように指示、その上でCIAを信用させるためにモイズを反逆罪で逮捕して終身刑で収監、2年後にほとぼりが冷めたところで「ふさわしい報酬」を払うと約束する。そんなモイズに、アリスの部下だったサンドラがコルゾフ殺害事件の真相を追う過程でアリスの恋人がモイズであることに気付いたことを告げる。そして、アリスが本気でモイズを愛していたこと、更にアリスが何者かにより毒殺されかけ、入院していることを伝える。
 
モイズは入院中のアリスを見舞う。毒物により脳に障害を受けたアリスはモイズの姿にも無反応だったが、モイズに強く抱きしめられ、ようやく正気をわずかながら取り戻す。
 
== キャスト ==