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{{Genetics}}
'''遺伝学'''(いでんがく、{{Lang-en-short|genetics}})は、[[生物]]の[[遺伝]]現象を研究する[[生物学]]の一分野である。遺伝とは[[世代]]を超えて[[形質]]が伝わっていくことであるが、[[遺伝子]]が生物の[[設計図]]的なものであることが判明し、現在では生物学のあらゆる分野に深く関わるものとなっている。
 
== 概要 ==
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[[メンデル]]の得た法則はこの分野の進歩の基礎となったが、遺伝学の実質的な進歩はその法則の再発見からである。これによって[[遺伝子]]という概念が確立し、具体的に追求すべき対象が明らかにされた。しかも、それがその後すぐに染色体を介して[[細胞核]]に結びつけられることで、遺伝現象は単に世代を超えて何かを伝えるしくみではなく、生命の日常的活動をその基礎で支えるものと判明したことで、生物学の中心的な位置に出てくることになった。
 
[[ジェームズ・ワトソン|ワトソン]]と[[フランシス・クリック|クリック]]らによる[[DNA]]の[[二重らせん]]構造の発見後は、DNA上にある遺伝子の物質的な側面からの研究が発展し[[分子生物学]]とよばれる研究分野が開拓された。遺伝子の機能の解析は[[生物学]]のほとんどの分野と関係がある。特に[[フレデリック・グリフィス|グリフィス]]が発見した[[形質転換]]は生物の遺伝子を人為的に操作する方法へと道を開き、[[遺伝子工学]]へと発展した。
 
一方、個体群における遺伝子頻度の変化を、特に[[自然選択]]の視点から実験、観察、および数学的手法にもとづいて研究する分野は[[集団遺伝学]]と呼ばれる。