「放射束」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Addbot (会話 | 投稿記録)
m ボット: 言語間リンク 14 件をウィキデータ上の d:q1253356 に転記
編集の要約なし
1行目:
{{物理学}}
'''放射束'''(ほうしゃそく、'''{{Lang-en|radiant flux'''}})とは、一定ある面を時間あたり、あ通過する[[放射エネルギー]]の発生源から自由空間に移動を表るエネルギーの[[物理のこと]]である。'''放射電力'''SI単位は[[ワット]]'''ほうしゃでんりょく'''、'''radiant記号: power''')とも呼ぶW)が用いられる
放射源を囲う面を通り抜ける全放射束は放射源の[[仕事率]]({{en|power}})に等しい。放射源が[[電流]]によるものであれば、[[損失]]がなければ、[[消費電力]]と等しく、'''放射電力'''(ほうしゃでんりょく、{{Lang-en|radiant power}})とも呼ばれる。
一般的には電磁波に対して放射束の概念を用いることが多いが、エネルギーの放射であれば放射束の概念を用いることができて、[[音波]]や[[粒子線]]の放出に対しても放射束を考えることができる。
 
== 電磁波の放射 ==
==定義==
電磁波の放射に対しては、[[波長]]ごとの放射束を考えることが出来る。波長ごとの放射束は'''分光放射束'''、あるいは'''スペクトル放射束'''と呼ばれる。しばしば可視光付近の波長の単位としては nm が用いられるので、この場合の分光放射束の単位は W/nm となる。
 
波長 {{mvar|λ}} の電磁波の分光放射束を {{mvar|Φ{{sub|λ}}}} とすれば、放射束は
'''放射束'''はエネルギーの発生源の[[仕事率]](パワー)のことで、[[物理量]]の1つである。[[単位]]は[[ワット]]([[ワット|W]])でエネルギーの発生源が[[電気]]によるものであれば、[[エネルギー保存の法則]]により[[放射束]]はエネルギー発生源で消費される[[電力]]と等しくなる。エネルギーの放射であれば何でも'''放射束'''の概念を適用できるが、一般的に[[電磁波]]にこの概念を適用することが多い。また電磁波ではないが[[音波]]や[[物質波]]も[[エネルギー]]を放射しているため'''放射束'''とみなすことができる。
{{Indent|
<math>\Phi = \int_0^\infty \Phi_\lambda\, d\lambda</math>
}}
となる。
 
=== 測の放射量 ===
{{main|光束}}
[[可視光]]域の[[電磁波]]の放射に対して、ヒトの視覚が感じる度合い(同じエネルギーでも緑が明るい)を考慮して、波長毎に重み付けをすることで、[[光束]]と呼ばれる[[心理物理量]]が導入される。重み付けされた光束は仕事率ではない。
 
波長ごとの重み付けとして'''[[視感度]]''' {{mvar|K{{sub|&lambda;}}}} を用いて、光束は
人の目に見える[[電磁波]]に限った場合、'''放射束'''は'''[[光束]]'''と呼ばれる。これは人間の目の感覚を考慮しているために[[心理物理量]]と呼ばれ、[[波長]]成分によって重み付けされる(同じエネルギーでも緑が明るい)。よって、'''[[光束]]'''は[[仕事率]]ではない。
{{Indent|
<math>\Phi_\text{v} = \int_0^\infty K_\lambda \Phi_\lambda\, d\lambda</math>
}}
で定義される。
光束は仕事率ではないので、SIにおいて測光量には独自の次元が与えられている。
 
==放射量の国際単位系==
 
{{SI radiometry units}}
 
{{DEFAULTSORT:ほうしやそく}}
 
{{sci-stub}}
 
{{DEFAULTSORT:ほうしやそく}}
[[Category:物理量]]