「豆莫婁」の版間の差分

'''豆莫婁'''（[[呉音]]：づまくる、[[漢音]]：'''とうばくろう'''、[[拼音]]：Dòumòlóu）は、[[6世紀]]から[[8世紀]]にかけて[[中国東北部]]の[[嫩江]]流域に存在した[[民族]]。[[北夫余]]の後裔であるが<ref>[[夫余]]は[[ツングース系]]とされることもある。</ref>、[[モンゴル系]]の言語を話す<ref>『魏書』列伝第八十八、『北史』列伝第八十二「語は庫莫奚、契丹、豆莫婁国と同じ」より。</ref>。'''大莫盧'''<ref>『魏書』列伝第八十八、『北史』列伝第八十二の勿吉国の条</ref>、'''達末婁'''<ref>『新唐書』列伝第一百四十五</ref>とも表記される。

史書によると、[[勿吉]]国から北へ千里、[[洛陽]]から6千里の距離に在り、西には[[室韋]]がいて東は海（[[日本海]]）に行きつく、東西2千里の範囲に暮らしている。「[[東夷]]において最も平坦な地」とあることから、現在の[[ロシア連邦]][[ハバロフスク]]にあたる。[[五穀]]を栽培するのに適しているが、五果（[[桃]]・[[スモモ|李]]・[[アンズ|杏]]・[[ナツメ|棗]]・[[栗]]）には適さないという。