「タコマナローズ橋」の版間の差分

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麻優香 (会話 | 投稿記録)
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この橋は[[ウィンザー・マッケイ]]のアニメーション『[[恐竜ガーティ]]』からガーティの愛称があり<ref>グレイム・ドナルド著、花田知恵訳『偽科学・珍学説読本』原書房、2013年、p.25</ref>、早くから[[ロデオ]]競技になぞらえて"Galloping Gertie"(馬乗りガーティ)というあだ名が付くほどだった。橋を自動車で渡る[[運転手|ドライバー]]が、走行中の異様な震動で「橋酔い」することすらあり、新しい橋に危惧を抱く者は、遠回りを承知で湾奥経由の移動を選んだ。
 
1940年[[11月7日]]、早朝よりから風による振動が続いていたが、[[風速]]が'''19m/s'''に達した途端、それまでの上下方向の振動から大きくねじれる揺れに変わった。このような揺れが1時間ほど続いた後、主径間の4分の1点で桁が[[座屈]]し、橋床が落下した。この直後に最終的な崩壊が始まり、結果として主径間では橋桁がケーブルからちぎれて崩落した。このため塔は側径間側に傾き、側径間は10メートルあまり下方にたわんだ。
 
なお、落橋直前は明らかな危険状態であったことから、いち早く両岸で通行規制が敷かれ、崩壊直前には、橋の上の状況観察に徒歩で赴いた[[技術者]]・[[研究者]]らも陸上へ避難していた。従って落橋の瞬間には橋梁上は無人で、人間の死亡者は生じなかった。犠牲となったのは、橋の上に停められた車にとり残されていた[[アメリカン・コッカー・スパニエル]]犬1匹のみだった。