「フィリップヴィル」の版間の差分

'''フィリップヴィル'''（{{lang-fr|Philippeville}}、{{IPA-fr|fi.lip.vil}}）は、[[ベルギー]]の[[ナミュール州]]にある[[基礎自治体]]（コミューン）。

ファニョーユ (Fagnolle) 、フランシモン (Franchimont) 、ジャマーニュ (Jamagne) 、ジャミョーユ (Jamiolle) 、メルルモン (Merlemont) 、ヌーヴィル (Neuville) 、オムゼー (Omezée) 、ロリー (Roly) 、ロムデンヌ (Romedenne) 、サマール (Samart) 、サール＝タン＝ファーニュ (Sart-en-Fagne) 、ソートゥール (Sautour) 、シュリス (Surice) 、 ヴィレ＝サン＝ファーニュ (Villers-en-Fagne) 、ヴィレ＝ル＝ガンボン (Villers-le-Gambon) 、ヴォデセー (Vodecée) の旧コミューンを含む。

16世紀初頭、この辺りは[[カール5世 (神聖ローマ皇帝)|カール5世]]の[[ネーデルラント17州|ハプスブルク領ネーデルラント]]と[[フランソワ1世 (フランス王)|フランソワ1世]]の[[フランス王国|フランス]]にはさまれていた。戦いの火ぶたは[[アンリ2世 (フランス王)|アンリ2世]]治世の1554年に切って落とさられた。森におおわれ人口はまばら、そのうえ[[エノー伯]]領、[[ブルゴーニュ領ネーデルラント|ブルゴーニュ公領]]、[[リエージュ司教領]]が複雑に入り組んでいた一帯は攻撃にもってこいであった。砦の攻略と陥落のシーソーゲームが続いた。[[クーヴァン]]と[[ジヴェ]]に近いマリアンブール要塞はまもなくフランス軍の手に落ちた。9世紀からその存在を知られていたエセレンヌ村に1555年、ネーデルラントの[[ウィレム1世 (オラニエ公)|オラニエ公ウィレム1世]]が新しく砦を築いた。砦は着工から4ヶ月で完成した。1556年、カール5世は息子の[[フェリペ2世 (スペイン王)|スペイン王フェリペ2世]]にちなんでこれに「フィリップヴィル砦」と名づけた。