「ヘブライ人への手紙」の版間の差分

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Energen (会話 | 投稿記録)
訂正(13:14→13:24)
28行目:
* 一部の人々は神殿における儀式にはもう参加していない(10:22)。いまだに儀式に参加している人たちはそれによって自らの信仰が揺らいでいる。
* おそらく[[ユダヤ教]]から改宗したキリスト教徒でありながら、再びユダヤ教へ戻ることを考えている人々であろう。著者はユダヤ教の動物の犠牲はキリストの十字架での犠牲の後では意味を持ち得ないことを強調し、「幕屋の外で」(すなわちユダヤ教を離れて)キリストに従うことを求めている。
* 13:1424で著者はイタリアの信徒たちからの挨拶を伝えている。これは本書がイタリアで書かれたことをうかがわせる。あるいは逆に、イタリアにいる信徒たちの集団に、イタリアから書簡の発信地に移住してきた信徒たちが挨拶を送っているのかもしれない。
 
ユダヤ人キリスト教徒にあてられたという説は有力ではあっても決して全ての人が認めているわけではない。本書は(このようなタイトルがつけられたことからもわかるように)[[2世紀]]以来、ユダヤ人キリスト教徒にあてられたと見られていた。アメリカのリベラル神学者[[エドガー・グッドスピード]](Edgar Goodspeed)はユダヤ人キリスト教徒説を支持していない。彼は「著者のユダヤ教知識は経験に裏打ちされたものというより、七十人訳聖書などの書物などから得た観念的な知識のように思える。またそのギリシア語の流麗さを考えれば、これが[[アラマイ語]]を用いていたユダヤ人キリスト教徒にあてた手紙であるとは考えにくい。」といっている。