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[[ファイル:Italian alpine troops.jpg|thumb|250px|[[第一次世界大戦]]中の[[イタリア陸軍]]の山岳兵(1915([[1915]]]]
[[ファイル:Gebirgsjaeger mittenwald.jpg|thumb|250px|登攀訓練中の[[ドイツ陸軍 (ドイツ連邦軍)|ドイツ連邦陸軍]]の山岳兵]]
'''山岳戦'''(さんがくせん)は、[[山地|山岳地域]]において行われる[[作戦]]・[[戦闘]]である。
 
== 概要 ==
山岳戦とは[[山地|山岳地帯]]や[[高地]]における[[作戦]][[戦闘]]である。山岳戦の主役は山岳兵のような[[軽歩兵]]である。山岳戦では車両類の使用に大きな制限を受け、遮蔽物や視界・射界で優位を占める高台に位置する緊要地形・[[掩体壕|掩体]]・[[陣地]]・拠点を巡る戦いが多くなる。起伏が激しい地形であるために、隊形や視界などが混乱する場合があり、高地においては体力の消耗が激しい上、呼吸が困難になり[[高山病]]の危険性もある。また、高地においては[[天気|天候]]の変化が激しく、[[クレバス]]や[[雪崩]]にも注意を要する。山岳地帯においては車両の機動力も著しく減衰する。一方[[ヘリボーン|ヘリコプター]]は機動力を発揮できるものの天候の悪化や降着地点が制限され、低空飛行の場合は[[地対空ミサイル]]の的になりやすい。
 
== 山岳部隊 ==
山岳戦を展開するための部隊である。高度な登山技術や[[サバイバル]]術を備える。また重装備を多く携行できないため、山岳兵自身の戦闘能力に頼らざるを得ず、[[エアボーン|空挺部隊]][[海兵隊]]と並ぶ精鋭[[歩兵]]とされる事が多い。
大陸国家は、[[山地|山岳部]]が自然国境になっている場合が多いため、大規模な山岳部隊を有している事が多い。とりたて[[ヨーロッパ|欧州]]では伝統ある山岳部隊が多く編成されている。
 
== 山岳戦が展開された戦争・紛争 ==
* イタリア戦線
*:* [[イタリア戦線 (第一次世界大戦)|第一次]]
*:* [[イタリア戦線 (第二次世界大戦)|第二次]]
* [[朝鮮戦争]]
* [[カシミール]]
* [[中印国境紛争]]
* [[ミャンマー内戦]] - [[シャン州]]および[[カチン州]]、[[カレン州]]
* [[アフガニスタン侵攻]]
 
== 山岳戦を得意とする部隊 ==
* [[第10山岳師団 (アメリカ軍)|第10山岳師団]]([[アメリカ軍]])
* [[第27山岳歩兵旅団 (フランス陸軍)|第27山岳歩兵旅団]]([[フランス陸軍]])
*:* [[アルペン猟兵]]
* [[山岳猟兵]]([[ドイツ軍]]、[[オーストリア軍]])
*:* [[第23山岳猟兵旅団 (ドイツ連邦陸軍)|第23山岳猟兵旅団]]([[ドイツ連邦陸軍]]
*:* {{仮リンク|第6猟兵旅団 (オーストリア連邦陸軍)|de|6. Jägerbrigade (Bundesheer)}}
* [[アルピーニ]]([[イタリア軍]])
* [[第13普通科連隊]](日本の[[陸上自衛隊]])
* [[第33独立自動車化狙撃旅団 (ロシア陸軍)|第33独立自動車化狙撃旅団]]
* [[第34独立自動車化狙撃旅団 (ロシア陸軍)|第34独立自動車化狙撃旅団]]
* {{仮リンク|山岳猟兵 (ルーマニア軍)|ro|Vânători de munte}}
* {{仮リンク|ポドハレ狙撃兵|pl|Strzelcy podhalańscy}}
* [[ミャンマー軍]] - [[1980年代]]まで山岳戦および対[[ゲリラ]]戦に適応する[[軽歩兵]]部隊の育成に注力。上記の第10山岳師団を参考としていた。
* [[Special Services Group]]([[パキスタン軍]])
 
== 関連項目 ==
* [[山砲]]
* [[雪中戦]]
* [[森林戦]]
* [[ゲリラ]]
* [[猟兵]]
* [[レンジャー]]
 
 
{{DEFAULTSORT:さんかくせん}}