「ピアノソナタ第11番 (モーツァルト)」の版間の差分

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*:[[メヌエット]]とトリオ 
*第3楽章 Rondo Alla Turca: Allegretto [[イ短調]]→イ長調
*:有名な「トルコ行進曲」である。[[ロンド形式]]による。当時流行していた[[トルコ]]趣味を取り入れたものである。左手の伴奏がよくトルコの軍楽隊の打楽器の響きを模倣している。特殊な[[ペダル]]を用いて演奏することがある。テンポは楽譜上ではAllegrettoであるが、多くの演奏家は速弾きの腕自慢のためAllegroで演奏することが多く、その結果実際の行進用途には適さなくなって
 
この曲の最も著しい特徴として、一般の4楽章構成による[[ソナタ]](急-緩-舞-急)の最初の楽章に相当する楽章を欠いている(緩-舞-急しかない)ことが挙げられる。このことによって、一般に古典派ソナタの第1楽章におくべきとされる[[ソナタ形式]]による楽章が欠如してしまっている。ソナタ形式による楽章を含まない「ソナタ」は、もはや古典派ソナタの定義からはずれているが、天才モーツァルトの才能は、この「ピアノソナタ」において、表面的な形式を超越した次元で、「ソナタ」を作ることに成功している。なお、時代が下るにつれて、ソナタ形式の欠如は珍しいことではなくなっていく。