「猶子」の版間の差分

中国における本義は兄弟の子の意味。[[養子]]よりも[[相続]]を目的の第一義とせず、仮親の権勢を借りたり、一家・同族内の結束を強化するために行われた。具体的には、官位などの昇進上の便宜、婚姻上の便宜、他の氏族との関係強化が図られる場合に組まれるようである。そのため、子供の姓は変わらない場合や、単なる[[後見人]]としての関係であるなど、[[養子縁組]]と比べて擬制的な側面が大きい。

ただし、相続に関しての実際は明確な区別はなく、猶子ということであっても相続がなされる場合も多い。ときに両者をまったく同義で使用している場合がある。