「王の帰還」の版間の差分

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『'''王の帰還'''』(おうのきかん 原題{{lang|en|'''''The Return of the King'''''}}は、[[J・R・R・トールキン]]の代表作『[[指輪物語]]』の第三部の表題。[[1955年]][[10月20日]]に[[イギリス|英国]]で出版された。物語はまもなく冥王サウロンの攻撃を受けることになるゴンドール王国から始まる
 
第三部『王の帰還』は『指輪物語』の第五巻と第六巻からなる。六巻構成で出版されるときには第五巻に『{{lang|en|''The War of the Ring''}}(指輪戦争)』、第六巻に『{{lang|en|''The Return of the King''}}(王の帰還)』と表題がつけられることがある。邦訳では表題はなく、単に『王の帰還』上と『王の帰還』下となっている。
 
『王の帰還』の巻末には「追補編」と『指輪物語』全体の索引が付属している(版によって異なる)
 
『王の帰還』の巻末には「追補編」と『指輪物語』全体の索引が付属している。
==表題==
[[トールキン]]は、指輪物語を六巻と追補編から構成するものとして着想した。出版社は全体を三部に分け、第五巻と第六巻そして追補編を『王の帰還』の表題の下にまとめた。トールキンは、表題があらすじを説明しすぎだと考え、『指輪戦争(The War of the Ring)』の方がふさわしいと考えた。
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==あらすじ==
物語はまもなく冥王サウロンの攻撃を受けることになるゴンドール王国から始まる。
 
===第五巻:指輪戦争===
[[ガンダルフ]]と[[ペレグリン・トゥック|ピピン]]は[[ゴンドール]]王国の都[[ミナス・ティリス]]に着き、都の主で執政の[[デネソール]]に、冥王[[サウロン]]の攻撃が都に迫っていることを知らせる。ピピンは、デネソールの亡くなった世継ぎの息子[[ボロミア]]への借りを返すために、デネソールの近衛兵として仕える。塔の護衛の制服を纏ったピピンが見守る中、モルドール軍が近づくにつれてデネソールは狂気に落ちて行く。ボロミアの弟の[[ファラミア]]は敗残兵を率いて戻るが、[[オーク (架空の生物)|オーク]]の大群から旧都オスギリアスを守る絶望的な作戦を命令される。オスギリアスはすぐに圧倒され、重傷を負ったファラミアはデネソールのもとに運ばれる。民は敗れそうに見え、残るただ一人の息子は瀕死となり、絶望の中でデネソールは自分と息子の火葬の準備をさせる。ミナス・ティリスは20万を遥かに超えるオークの軍に包囲される。