「整流子機の電機子反作用」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2011年3月}}
'''整流子機の電機子反作用'''(せいりゅうしきのでんきしはんさよう)は、[[電機子]][[巻線]]に[[電流]]が流れることにより、[[磁束]]が発生する作用のことである。また、この磁束により[[界磁]](主磁極)の磁束に与える影響の総称を言うこともある<ref>「電験三種よくわかる機械」閲覧</ref>
 
==電機子反作用による現象==
===交差磁化作用(横軸作用)による電気的中性軸の移動===
電機子電流による磁束と界磁の磁束が合成され、電気的中性軸が幾何学的中性軸の位置からずれる。[[電動機]]では、電機子の回転の反対方向に移動し、[[発電機]]では、電機子の回転の方向に移動する。
[[電動機]]では、電機子の回転の反対方向に移動し、[[発電機]]では、電機子の回転の方向に移動する。
 
そのため、整流時に誘導起電力が残り、この時発生する火花により[[整流子]]を焼損する<ref>「電機機器入門」閲覧</ref>
 
===偏磁作用による界磁磁束の偏り===
局部的に整流子片間の電圧が高くなる。
===減磁作用による界磁磁束の減少===
機では起電力が減少し、電動機ではトルクが減少する。
 
==防止策==
===補極===
電機子と直列に接続した巻線磁極を整流子付近に配置し、整流時の巻線の誘導起電力を小さくする。<br>
 
それにより、整流時の火花を防止する。
 
===補償巻線===
電機子巻線と相対するように界磁表面に巻線を配置し、電機子電流と逆向きの電流を流し、磁束を打ち消す。<br>
 
大型機に用いられる。