「フェーン現象」の版間の差分

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この日、音更町で観測された37.8℃は、これまで北海道で観測された最高気温の極値(1924年7月12日に帯広市で記録)に並ぶものとなった。真夏でもない6月上旬だったが、観測史上最高の記録を更新した地点が続出した。
 
フェーン現象が起こると、冬季でさえ25℃を越えることがある。例えば、[[2009年]][[2月14日]]にも2002年2月14日の時と似たような条件となり、[[静岡県]][[静岡市]]で26.2℃、同[[熱海市]]網代で25.4℃、[[神奈川県]][[小田原市]]で26.1℃、同[[海老名市]]で25.3℃、[[石川県]][[金沢市]]で26.1℃など2月としての最高気温を多数の地点で記録したが、元々南から温かい風が入っていたことや、西側にある山脈を越える際にこの現象が起こったと見られている。
 
フェーン現象は山地が多い日本でも頻繁に起きる現象である。日本では日本海に[[台風]]や[[前線 (気象)|前線]]を伴う[[温帯低気圧]]があり、強い南風が吹くとき日本海側では暖かく乾いた風が吹く。実際、春にこの現象によって日本海側では一気に雪解けが進むことが多い。これだけではなく例えば冬、[[季節風]]によって日本海側で[[雪]]や雨を降らせた後、山を越えて太平洋側に乾いた空気として吹くのもフェーン現象と考えてよい。しかし、空気のもとが寒気なのでいくら山を越えても太平洋側の温度はそれほど暖かくなることは通常ない(俗にいう「[[からっ風]]」)。