削除された内容 追加された内容
超プロ住民 (会話 | 投稿記録)
K7-jpn (会話 | 投稿記録)
35行目:
武家官位は[[江戸城]]の[[徳川将軍家]]を中心とする秩序形成にとって、[[石高]]や[[譜代大名|譜代]]・[[外様大名|外様]]などの格式と並んで重要な指標とされた。大名の中には幕府の中での秩序を上げるために幕府や幕閣個人に対する献金などを行ってより高い叙位を願い出る例も多かった。秩序とそれに付随する礼儀や上下関係による関係が重視された江戸時代において、公家・武家やその他を問わず、より高い地位を求める傾向が時代とともに強くなり、そのために莫大な金品が動かされることも珍しくなかったのである。
 
== 動物(人外に対する叙位 ==
天皇の愛玩動物であったり、海外の珍獣を朝廷へ入れる際には五位(貴族身分)が必要であったことから、場合によっては動物に対しても叙位する必要性があった(それ以外にも特例として獣が叙位される例はある)。以下は動物の叙位例(ただし脚色された軍記物の伝承や噂が混じる)。
 
43行目:
* [[ゾウ]] - [[中御門天皇]](18世紀初め)に[[征夷大将軍|将軍]][[徳川吉宗]]が象を観せたいとしたため、その象に四位を授けて、迎えた。
* [[狆]]([[イヌ]]) - [[光格天皇]](18世紀末 - 19世紀初め)が大名の愛犬(狆)の忠義話の噂を聞き、六位を授けた(五位ではないのは飼主である大名より同位・上位を与えないための配慮と考えられる)ことが『[[耳嚢]]』に記述される。
 
また、無機物である船舶に対する叙位もあった。
 
* [[能登 (船)]] - [[奈良時代]]の[[遣渤海使]]船。[[763年]]に[[従五位下]]の位階と錦冠を授かった。
 
== 備考 ==