「恒温動物」の版間の差分

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例えば[[カモ]]や[[ツル]]などの低温地域に住む鳥類では足の体温が外気温程度まで低下することは珍しくなく、冬眠時の[[ヤマネ]]や小型[[コウモリ]]等の体温は全身において外気温に近いところまで低下する。[[ハチドリ]]や小型[[コウモリ]]では活動時の体温は40℃程度だが睡眠時は外気温程度まで低下するものがある<ref name="drop body temp">[[哺乳類]]では他に[[ハムスター]]、[[ヤマネ]]、[[ハツカネズミ]]などで、[[鳥類]]では[[ハト]]、[[ペンギン]]、[[:en:Ani (bird)|オオハシカッコウ類]]などで非冬眠・低気(水)温下の体温低下や体温変動幅の増大が確認されている。また、[[単孔類]]や[[カツオ]]等も含む多くの[[マグロ]]類などでは外気(水)温によって安定する体温が異なる</ref>。
 
この程度の体温制御を行う[[昆虫]]は[[ヤンマ]]や[[スズメガ]]をはじめとして数多く存在する。すなわち、[[ハチドリ]]や[[コウモリ]]が異温性の恒温動物であるとするならば、[[ヤンマ]]や[[スズメガ]]も恒温動物といえる。[[ナマケモノ]]や[[カッコウ]]に至っては外気温や運動の有無により活動時の体温すら大きく変動する。ここまでくると恒温動物とは言えないであろう。ミツバチは産卵から死亡時まで体温を30℃以上に保つ。しかも、10℃以下では動けなくなり、それが一定期間以上続くと死亡する。[[セイヨウミツバチ]]は1種で熱帯から極地まで分布し、[[アイスランド]]の厳冬下でも巣外活動こそ行わないが冬眠することはない。蓄えた[[食料]]で[[産卵]]・[[育児]]さえも行う。つまり、多くの哺乳類や鳥類よりも恒温動物的に活動するのである。しかし、ミツバチは巣内活動時では体温を主に体外の気温(=巣内温)によっているため、恒温動物どころか内温動物にも入れないことが多い。
 
== 恒温性の意義 ==