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[[ファイル:Hsv_sample.png|frame|環状のHSV色空間]]
 
* 色相 - [[色]]の種類(例えば赤、青、黄色)。0~3600 - 360の範囲([[アプリケーションソフトウェア|アプリケーション]]によっては0~1000 - 100 % [[正規化]]されることもある)。
* 彩度 - 色の鮮やかさ。0~1000 - 100 % の範囲。刺激純度と colorimetric purity の色彩的な量と比較して「純度」などともいう。色の彩度の低下につれて、[[灰色]]さが顕著になり、くすんだ色が現れる。また彩度の逆として「desaturation」を定義すると有益である。
* 明度 - 色の明るさ。0~1000 - 100 % の範囲。
 
HSVは[[1978年]]にアルヴィ・レイ・スミス(Alvy Ray Smith)によって考案された。これは[[RGB]]色空間の[[線型性|非線形変換]]であり、色の変換に用いられることもある。HSVとHSBは同一であるが[[HLS]]とは異なる。
 
== HSVの視覚化 ==
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HSVモデルの別の視覚化方法は[[円錐]]である。この表現では、色相は色環の三次元円錐状の構造に描かれる。彩度はその円錐の中心からの距離、明度は円錐の頂点からの距離で表される。円錐ではなく六角形の錐体(六角錐)で表現するものもある。この方法は単一の物体でHSV色空間全体を視覚化するのに適している。三次元形状のため二次元の[[ユーザインタフェース|コンピュータインターフェイス]]における色の選択に利用するのは難しい。
 
HSV色空間は[[円柱 (数学)|円柱]]状の物体として[[可視化|視覚化]]されることもある。上記と同様に色相は円柱の外周に沿って変化し、彩度は中心からの距離に伴って変化する。明度も頂点から底へ向かって変化する。このような表現はHSV色空間のモデルとして数学的に厳密であると考えられるかもしれないが、視覚化された彩度レベルと色相の精度は黒に近づくにつれて減少する。さらに、通常コンピュータは有限の範囲でRGB値を格納する。精度の制限は人間の色認知能力の限界とも関連し、ほとんどのケースで円錐による視覚化はより現実的とされている。
 
== HSVと色覚 ==
HSVモデルと[[ヒト|人間]]が色を[[知覚]]する方法が類似しているため、[[グラフィックデザイナー]]は[[RGB]]や[[CMYK]]のようなモデルよりHSVカラーモデルを用いることを好むことがある。RGBとCMYKはそれぞれ[[加法混合]]と[[減法混合]]によるモデルであり、どちらも[[原色]]の組み合わせによって色が定義される。それに対しHSVはより人間と親和性のある内容、この色は何色か・鮮やかさはどのくらいか・明るくしたり暗くするにはどうしたらいいか、で色についての[[情報]][[カプセル化]]する。HLS色空間も同様に[[直感]]的に理解しやすい。
 
HSV三刺激値空間は、[[放射測定]]された物理的な[[パワースペクトル]]へ一対一に対応させることはできない。従って、HSV座標と[[波長]]や[[振幅]]といった物理的な光の性質の間を対応させる方法は存在しない。もし物理的直感が必要であれば、以下のような「色彩測定」の心理物理的技術を用いて、HSV座標系を擬似的に変換することは可能である。
 
* 色相は色の主波長を定義し、色相はスペクトルに沿った波長位置を意味する。ただし[[インディゴ]]から[[赤]]の間(およそ240 - 360度)は純紫線(ピュアパープルの線)上を示す。
* もし色相知覚が再現されれば、実際[[単色光|単色]]では主波長に位置する純粋な[[周波数スペクトル|スペクトル]]色を利用し、「脱飽和」は適用された主波長の頻度分布あるいは単色光に同じ力の量の光(例・白)を加算することとだいたい同じことになるだろう。
* 明度は[[スペクトラム]]のパワーの総量または光の[[波形]]の最大[[振幅]]にほぼ類似する。しかしながら、実際のところ明度が最大のスペクトル成分(統計学「[[要約統計量|モード]]」、この分布に直交し累積した力ではない)に近いことは以下の方程式から分かる。
 
== RGBからHSVへの変換 ==