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==幻想文学の範疇==
幻想文学の定義やその範疇は曖昧であり、[[神話]]や[[民話]]、[[寓話]]などの一部にもその傾向は見られる。古くは伝説や神話といったものや『[[古事記]]』、様々な[[叙事詩]]、近代に近づくと
現代に入ると、[[ポストモダニズム]]の先鞭となる、古来からある神話的・民話的モチーフを取り入れ、寓話風の作品を書く作家が現れた。代表的なものとして、[[イタロ・カルヴィーノ|カルヴィーノ]]「我らの祖先」三部作や[[澁澤龍彦]]の幻想小説、[[アントニオ・タブッキ|タブッキ]]、ウィンターソン、[[アンジェラ・カーター]]の作品などが挙げられる。これらと並行した時期に、南米の[[マジックリアリズム]]作家、[[ガブリエル・ガルシア=マルケス|ガルシア=マルケス]]、[[ホルヘ・ルイス・ボルヘス]]、[[マヌエル・プイグ]]、[[ホセ・ドノーソ]]らがいる。事象が幻覚であり、現実に起きていないことを認識した上でその幻覚を描く[[内田百間]]や[[日野啓三]]のようなタイプの作品もあり、さらに[[ジェラール・ド・ネルヴァル]]「オーレリア」<ref>ツヴェタン・トドロフ『幻想文学論序説』Ⅱ 幻想の定義</ref>、[[夢野久作]]「[[ドグラ・マグラ]]」、[[色川武大]]『狂人日記』のように、狂気あるいは[[精神障害]]や錯乱による幻覚、[[ウィリアム・S・バロウズ]]などのドラッグ的な幻覚をも扱う場合もある。
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