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== 研究の分野 ==
当時の国語学は歴史的かつ文献学的研究が主流であったが、時枝はその中で[[言語理論]]の研究に真正面から取り組んだ。時枝は従来の[[幕末]]以後における[[日本語]]の捉え方が、[[幕末]]以後、日本に伝来した西欧の言語観に基づいていることに不満を感じ、明治以前の国語学者における[[態度]]や[[意識]]について探索することを、己の研究の出発点として、日本語独自の見方を求めていったのである。その研究は実証的研究というよりも、基本的理論を樹立するという方向にあった。そのため、研究分野は国語学のほぼ全領域にまたがる。また、東大を退官した後、時枝は「言語生活史」の体系的記述を企図していたが、本人が死去したことにより中絶された。
 
== 言語観 ==